(文責:豊島)

                   パレスチナ人宣教の聖書的背景
                                                                   2007 7/3


  エゼキエル書37-39章より、(時間順の解釈とすれば)まず、イスラエルの残りの十部族が世界中から集められ、ユダとイスラエルが主の御手の中で合体する。その後、反キリストによって中東和平が結ばれ、それを裏切る形で「ゴグ・マゴグ」の侵攻が行なわれる。しかし、この時まさに、主のご介入によって、ゴグの軍隊は 火といおうと雹と豪雨と同士討ちによって完全に滅ぼされ、それを見てイスラエルは国全体として(ユダヤ教としての)主への信仰が回復し、第3神殿が建てられ旧約時代の祭儀が復活する予告が述べられている。(→ 下図)

  イスラエルの山々に、全世界からの十部族を含む帰還民が十分余裕をもって生活するためには、現在の四国ほどの面積の領土では不足であり、おそらくこの時点で、創世記15:18に約束された 「エジプトの川からユーフラテス川まで」の広大な領土(図)を占有していなければならないかもしれない。(少なくともゴグ・マゴグの後にはこうなる。) 人々は荒地を耕作し(この際、”点滴灌漑法”などの日本の農業技術が用いられる(*))、広大な砂漠は多くの人々が充分自給自足できる農地へと変えられている。この時、反キリストによる中東和平条約(「人々が平和だ、安全だ、と言う時」)が締結され、人々は安心して「城壁のない町々」に住んでいる状態である。

  ゴグ・マゴグ(ロシア)の同盟国として、イスラム圏の国々、ヨーロッパ(エゼ38:5、6)がいて、彼らの国々はぐるりとイスラエルを取り囲む形となる。(この時、アメリカ艦隊はロシアの奇襲を受け動けない。・・・ユダヤ人移動によるアメリカの国力の弱体化とロシア潜水艦による空母や軍港施設への奇襲(by.ヘンリー・グルーバー師預言) 彼らはイスラエルからの略奪目的なので、核は使わず、主に戦車と歩兵で侵攻すると考えられる。ゴグの軍隊がイスラエルに侵攻して略奪する理由は、この時までに、ロックフェラー、ロスチャイルド、モルガンなどのユダヤ人財閥もイスラエルに帰還(経済活動は世界規模であるが本拠地はイスラエル)して、財産は金などに換金してイスラエル国内に大量に蓄えられているからであると考えられる。

  このような背景のもとに、神様は、近い将来戦闘地となる地域に住むアラブ人、パレスチナ人をあわれみ、聖霊様を注いでおられると考えられる。今が彼らの救いの時、主のタイミングである。
     


  *  日本、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンの4者協議がもたれ(初会合・07 3/14)、経済協力を通しての日本主導の中東和平構想が協議されている。この『平和と繁栄の回廊』と名付けられた構想は、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンにまたがる「ヨルダン渓谷」に、日本の政府開発援助(ODA)で産業団地、配送センターを作ろうというものであり、過激派の温床である失業者(自治区の人口1000万人。このうち、貧困層は200万人、20-24歳の失業率39%)を吸収し、各国の協力による産業振興を経験することにより、互いの信頼醸成を促す目的である。(現在、ガザのハマスとこの西岸地区のファタハとは内紛状態)
  日本の農業技術は、たとえばメキシコ・南カリフォルニアのゲレロ・ネグロという雨が全く降らない砂漠地帯で、野菜の根元だけに水を送る”点滴灌漑法”という成功例がある。イスラエル南部の「エドムの地」が、銅精錬のため伐採される以前は木々の緑があふれていたように、広大な砂漠地帯も大規模な農業地帯に生まれ変わる可能性がある。

  また、イスラエル十部族問題に関連して、イスラエルやメシアニック、また、他の十部族を認識する国の人々(メナシュ、キルギスなど)の日本への関心が高まっている
  駐日イスラエル大使エリ・コーヘン氏は大の親日家である。日本の経済をコントロールしているとはいえ、ロックフェラー、ロスチャイルドなども基本的に親日的である。(東京・六本木にあるミッドタウン(自衛隊跡地にできた都内で最も高いビル)にはロックフェラーが住居を構え、豊田正一郎などの日本の財界と会合している。)
  8/6、7国会前の憲政会館で開催される予定の『エルサレム・サミット』では、ユダヤ教のラビ、メシヤニックの”預言者”、エルサレムの副市長が来て、日本のクリスチャン議員も参加の予定である。また、去年大阪で開かれた『ラブ・イスラエル』(大久保みどり師主催)では、日本のために一番祈られてきて、(今年はシンガポール開かれるが)来年は日本で開催しようという話が出ている。特に、沖縄と北海道が注目され、これらの動きは日本の12部族問題のあけぼのとしての位置付けと見てよいと思われる。イスラエルの残りの十部族を世界中から捜しているイスラエルの特務機関『アミシャブ』は、モサドのバックを受けている。

         


    ・ 「エルサレムの平和のために祈れ。おまえを愛する人々が栄えるように。」(詩122:6)

    ・ 「(アブラハムに)あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。」(創12:3)



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