1) 生物学的傍証

 進化論ほど確定的な証拠も無い割に、世の中で伝統的に信じられてきた学説はないと思われる。数多くある進化論に対する反証のうち代表的なものを見ていこう。 


 1)化石・地層のトピックス・・・・・

 ・グレンロ−ズの足跡; 同じ地層から恐竜の足跡と共に、ヒトの足跡の化石を発見。(1930・Drバ−ディック・米テキサス州グレンロ−ズのパルクシ−川床;地層が同じ事は粘土の微細組成の一致により裏付けられている。)           

 ・ヒトのサンダルで踏みつけられた三葉虫の化石(米ユタ州アンテロ−プ・スプリングのCカンブリア層)

 ・いくつかの地層にまたがる多くの直立した化石;何層にもまたがる直立した木の幹の化石など(仏サン・エチネの近く)


 

 このような、あからさまな実例の他にも、同じ時期の地層に全く異なる時代にいたとされる生物が共存する、あるいは、多くの異なる時代とされる多くの地層に同一種の(または完全な同一個体の)生物があるような化石が数多く発見されてきた。さらに、

 ・先カンブリア紀の地層には化石が含まれていないが、この層とそれ以降の上にできた地層(下から順に進化したと言われている生物の化石を含む)との整合性は未だ見つかっていない。

 これらのことは、(天地創造の時から)同時に存在していた全ての種類の動植物が、ほとんど同時期に全地球レベルの大変動(ノアの洪水)によって、土砂に閉じ込められた事を明確に示している。(生物は瞬間的に土砂に閉じ込められない限り決して化石にはならない。

 そして、洪水から逃げる時の逃げ足の速い生物ほど上の層に閉じ込められたのである。
            

 2)地層などの年代決定・・・・・

 ・溶岩(ハワイのファラライ火山・1803噴火)の年代測定(1963測定、凝固より160年しか経っていない)の結果、1.6億−29.6億年(8検体)という値が出た!。
 

 炭素14法以外の放射性元素(ウラン系、トリウム系、アクチニウム系、ネプツニウム系)による岩石の年代測定は、それらの核種の半減期がすべて10億年以上であり、また、岩石に含まれている量は極微量なので、非常に誤差の大きいものである。また、代表的な測定法であるカリウム−アルゴン法では、岩石に空気中からあるいは地中深くからのアルゴンが凝固時にすでに取り込まれているはずであるので、岩石は異常に古く見えるのである。
(炭素
14法(半減期5730年・半減期が短い為、比較的近い過去の年代測定について用いられる)では、BC2000年迄は歴史学的資料の記述とほぼ一致する。しかし、それ以前(ちょうどノアの洪水以前)の事柄については全く異なっている。この原因が、昔の大気の上空の厚い水蒸気層により宇宙からの中性子が遮蔽されていた為、窒素からの炭素14の生成量が少なかった事にあるとする説が有望である。)

 ・放射性ハロ−; 黒雲母中にある同心円状の模様は、重いα粒子を放射した時のみ分子結合を破壊して出来る。(1907、ダブリン・トリニティ大・ジョン・ジョリ-)(雲母内ではその飛程距離は空気中の約1/2000

 二次的に出来る事はないポロニウムのラジオハロ−の存在のデ−タは、重元素の核融合と地殻の岩盤の結晶化が数十億年ではなく数分の時間内に行われた事を示す。(1960−、R・ジェントリ-

 ・花崗岩の生成; 花崗岩は、長石、雲母、石英という3種の鉱物より成る岩石であるが、平衡状態として温度、圧力、組成を振っても存在し得ない。したがって、長時間かけて融液から晶出する事は無い。

 3)系統樹に関する発見など・・・・・

 ・クジラはウシ、カバの親類; ウシとカバは哺乳類偶蹄目に分類されているが、DNAの解析によって、そのうちの”レトロポゾン”と呼ばれる、世代交代しても不変の部分の塩基配列が、同じ偶蹄目のラクダやブタとは異なり、クジラ目のクジラと共通である事が最近報告された。

 ・鳥類と恐竜とは別の系統; 獣脚類の化石の三本の指は、親指、人差し指、中指であるのに対し、鳥の胚の成長の観察による三本の指の痕跡は、人差し指、中指、薬指であり、鳥類と恐竜は独立した別々の系統であると報告された。(1997、米・ノ-スカロライナ大)

 ・ヒトの胎児の鰓裂(さいれつ)は、見た目はえらのようであるが、魚のえらと全く異なる器官であり、咽頭嚢を経て耳管、中耳骨、アゴ骨などになっていく。ゆえに、ヘッケルの反復説、すなわち、”個体発生は系統発生を繰り返す”という説は、作り話にすぎない。

 ・種を超えた共通の遺伝子”ホメオボックス遺伝子”の発見; 生物の生物らしい特徴である、”体節構造の秩序”(たとえば、頭、手、足、羽、触角、体の節などの数や位置)を決めるホメオティック遺伝子のうち、”ホメオボックス遺伝子”(塩基の数・約180個の部分)が発見された。(1983、スイス・バ-ゼル大、W・J・ゲ-リング)この部分の遺伝子の塩基配列は、ミミズからヒトに至るまでの100種以上の動物において共通であり、その司令によって作られる約60個のアミノ酸の配列もウニからヒトまで種を超えてほとんど共通である事が分 かった。この事から、進化論の主張に反して、系統樹の下方に位置する下等な動物の遺伝子は、少なくともこの遺伝子について、長い年月の間に”突然変異”を全くせず、高等な動物に至るまで同じままに保たれていることになる。

 (突然変異には二種類あって、一つは、OFF状態になっていた遺伝子がONになりその隠れていた形質が現れるものであり、もう一つは、遺伝子の配列そのものが変化するものである。進化論では後者を問題にする事になるのであるが、この部分的な配列の変化は通常の化学薬品や物理的環境の変化によってはほとんど起こる事が無く、放射線や特殊な薬品などによって初めて起こる。この場合、生体の正常な働きとして機能するはずの”正常な”遺伝子が、ほとんどが機能的に劣るものを作るようにになってしまうのである。)

 4)進化確率論の破綻・・・・・実際に計算してみると、かなり条件が良くても、生命体の偶然的合成がいかに有り得ないものであるかが分かるであろう。(たとい火星や他の天体に水や有機物などが有ると報告されても。)          

 ・生命体の構成要素である蛋白質のうち比較的簡単なものでも分子量が34000もあり、約340個のアミノ酸が結合されてできている。このアミノ酸の配列の仕方は10300乗通りもあり、単純に言えば、必要な全ての材料がまわりに満ちているような最高の条件の下で、自然発生的にこの特定の蛋白質の形にアミノ酸が会合する確率は10300乗分の1となる。 (この各一個ずつの配列の異なる分子の総重量は、10280乗グラム、 すなわち地球の重さの10253乗倍にもなってしまう!。)
  

 5)他の惑星の生物による地球上の初めの生命体の作成の可能性について・・・・・ たとえば非常に高度の文明を有する宇宙人がいて、この地球上にアメ−バのようなもの、あるいは、クロ−ン人間を作ったという可能性はあるのだろうか?。 今までの考察から、まず宇宙人が”DNAシステム”の生命体として宇宙の中で自然発生的に存在している可能性は、宇宙の化学組成から、過酷な環境条件から、非常に間隔の開いている星間の移動の問題から(光速、時間の逆行不可)、そしてなによりも生体に伴う”命”の起源の問題から、ほとんど全く有り得ないと言える。

 また、クロ−ン人間を作る為には、たとい超精密細工ものであるヒトのDNAを合成できたとしても、すでに生きている卵(らん)および成体の胎が必要である事になり、論理的に本末転倒である。

 さらに、生まれてきたクロ−ン動物は、核そのものの年齢が経っている為細胞レベルで寿命が短く、死産が多いか非常に短命である。(ちなみに、生物の年齢は、DNAの複製がうまく行かなくなること(複製されたDNAが短くなること)と関係があるらしい。複製が永続的に行われるのは生殖細胞と癌細胞だけだそうである。) それどころか、TVなどに出てくる宇宙人は(大部分の誤認や作り話を除いて)なんだか人間に似ているようである。

 

 以上、進化論という学説のほぼ全ての分野において、致命的な反証が挙げられるのである。これらの反証があまり正式に取り沙汰されないのは、宇宙論、地質学等による非常に長い年代のスケール(宇宙の年齢が約140億年、地球の年齢が約45億年と言われる ― これらも実はまちがい)に合わせようとし、進化という説が無理やり正当化される為に、数々の興味深い証拠が黙殺されたように思われる。
 そして、むしろ聖書に書いてあるように、種に従っての瞬時の”特別創造”がこれらの証拠や考察による唯一の正解であると強く思われるのである。
 (聖書によると、天地創造が約6000年前ノアの洪水が約4000年前である。)