テスラコイル
ニコラ・テスラは20世紀の初めにエジソンと共に活躍した発明家(?)で、高電圧・高周波の研究の為その名が残されているテスラコイルを作成してみた。
原理は、図のCとL1による共振回路に放電ギャップを挿入することで、ギャップに負性抵抗が発生し、各スパーク毎にLC共振による高周波の発振が起こり、それがL2に誘導されて放電球または放電リングに簡単に高電圧が発生するものである。(特に、ミステリアスな意味は無い。)
L2と放電球・リングとは一体としてアンテナ共振体になって電磁波を放射する。(強い一次電流を入力すると先端部でコロナ放電が起きる。)
コイル部のL2はアクリル管にφ0.2ホルマル線を1100タ−ン密巻きして作成した。
電圧出力は先頭値で約30kVであるが平滑すると10kV程度に落ち、また平滑した電力は微々たるもので0.02〜0.2Wぐらいだった。各スパ−クごとに短い減衰振動が見られ、この周波数は短波帯の2.3MHzであった。テスラが無線通信に使ったのもこの原理によると思われるが、電波が切れ切れになってきたないのでA3(電話用)などの搬送用には全く使えないものである(A1(電信用)には使える。)。電波は結構強く手持ちのバ−グラフ式電界強度計で目盛が振り切れるほどだった。