(5) イオンクラフトの実験:
 


 かなり以前に UFOの飛行原理の一つとして紹介された、イオンクラフトを作って実験してみた。
 




 

 結果は、高電圧で電離した空気のイオン流が起こす風の反作用で、イオンクラフトは揺れ動き、それを吊るしてある糸の上部の上皿天秤によると、1.2gの重量が1.0gになり約0.2g分の推力があるのが分かった。しかし、電源の重量に比べると非常に小さい値である。
 これは、例えば、イオンロケットのように無重力の恒星間の飛行には加速の限界速度が大きいので有用であるが、地上から打ち上げるにはとうてい推力が足りない方法である。


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