付録 2 旧約聖書・抜粋
1) 創世記1:1、2
「初めに、神が天と地を創造した。 ◇◇ 地は、形がなくなり、空洞になった。 やみが、形のないものの上にあり、神の霊は水の上を覆って舞いかけていた。」
・・・ ハイエサー(完了相、became (was×)) トーフー ワ ボーフー(chaos、混とんとなった)、 テホーム(トーフー、形の無いもの の複数形、大きな淵)、 メラッヘフェス(floating) 震える、羽ばたく、覆って動いていた
* 1節の天地創造と、2節以下の天地創造とはギャップがある。(ギャップ説、◇◇(ラフィア)は間隔を空ける記号) すなわち、前の天地創造の時に造られた御使いの一部が、サタンに誘惑され、「自分の居るべきところを捨て」て去って行ったので、その天地は支えを失い、完全に崩れてしまった。(ユダ:6、Uペテ2:4) 今の天地は、主による再創造の結果となる。
2) 創世記2:17
「しかし良し悪しを知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べる日には、死である。 あなたは死ぬことになる。
・・・ トーヴ ワ ラー(good and evil、良いことと悪いこと)(創世記2:18、3:6、6:2、31:24)、 ベ ヨーム(in the day)、 ター ムース(未完、2・単・男、you will be dying)
* 哲学的な”善悪”ではなく、単純に、ものごとの良し悪しを自分で決めてしまうこと = 神の立場をとって良し悪しを自分で規定すること = 原罪。 すぐに寿命が尽きたのではなく、「霊的に死んだ状態」になったこと (=Tペテ4:6 「霊的に死んだ人々にも福音が宣べ伝えられた」 の意)
3) 創世記6:3
「わたしの霊は、永久には人と争わないであろう。それは人は肉に過ぎないからだ。 それで、人の日は、あと百と二十年とする。」
・・・ ヤードーン <ディーン さばく、争う * 人の寿命が120年ではなく、残された時が120年という意味。 ネフィリム等のあまりの邪悪さに、主は、当初2000年間を予定していた第1周期の時を、1656年に短くされ、これをノアに告げられた
4) 創世記6:4
「ネフィリムは、当時、地上にいた。 そしてその後も、神の子らが人の子らの娘たちに入ったとき、子供らを生んだ。」
* この「神の子」が、1) アダムとエバの子孫 であるか、2) 堕落天使 であるかによって、大きく解釈が異なる。後者ならば、”超人”の可能性がある。 ネフィリーム(H(=the)+NPL(=fell)+YM(複数))とは、「落ちた者たち」 の意 (70人訳の”巨人”は間違い。 「ネフィリム人のアナク人」(民数記13:32、33)とは、当時の伝承でそのように考えられていたに過ぎない)
5) 創世記11:7
「さあわたしは行って、われわれは降りて、そこでわれわれは言語を混乱させよう。 互いに聞くことができないようにさせるためである。」
・・・ ハヴァー(単数・男、I go to) ネルダー(複数・1、we go down)、 ウェ(and) ナヴェラー(複数・1、we confuse(mix))
* 行くときは三位一体の神で単数、 降りるときは、御子、聖霊、(+御使いたち)の複数、混乱させるときも複数
6) 創世記13:15、17、 15:5、6、 22:17、18
「わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたと あなたの子孫とに与えよう。」(創世記13:15)
「立って、その地を 長さと 幅方向に歩きなさい。 わたしがあなたに、その地を与えるのだから。」(13:17)
「そして、彼を外に連れ出して仰せられた。 「さあ、天を見上げなさい。
星を数えることができるなら、それを数えなさい。」 さらに仰せられた。 「あなたの子孫は このようになる。」
「彼は主を信じた。 主はそれを 彼の義と認められた。」(創世記15:5、6) = (ローマ4:3、 「信仰義認」)
・・・ 子孫(ゼラッァ、(直訳) 種(単数))、 長さと幅方向に = 縦と横に(=十字架の類推)
* アブラハムが義と認められたのは、イスラエルが増えることではなく、ある子孫(=キリスト)の信仰の子孫が著しく増えること、を「信じた」ことによる (ヘブ6:14では、70人訳聖書を引用し、イスラエルが増える事を信じたかのように書いている ×)
7) 申命記6:5、 レビ記19:18
「そしてあなたの神である主を、愛するようになるはずである。 あなたのすべての心で、すべてのたましいで、すべての力で。」(申命記6:5)
「あなたは復讐しないはずだ。同胞を恨まないはずだ。 あなたの隣人を、あなた自身のように、愛するべきである。 わたしは主である。」(レビ記19:18)
・・・ アーアッブ(原形、love、愛する)は、アーアッヴター(完了相、2・単・男) you will have loved、あなたは必ず愛するようになる の意 (古代べブライ語の動詞には、完了相と未完了相しかない)
* 主の御前に、すべてはすでに完了していることを宣言したもの。 遠い将来に、聖霊によって実現している
8) 詩篇23:1、4、6
「主は、私の羊飼い。 私は 欠乏することはありません。」(23:1)
「たとい 死の影の 谷を歩くことがあっても、 私は 災難を恐れません。 あなたが私と ともにおられますから。 あなたの棍棒と 杖、 それらが本当に私の慰めです。」(23:4)
「まことに、私のいのちの日々の長さの限り、良いものと 慈愛とが、私を追ってくるでしょう。 私はいつまでも主の家に住みます。」(23:6)
・・・ エフサール(未完、1・単尾) <ハーセル lack、欠ける、 ラー(単・男で)苦難、 シェベット(rod、tribe)(敵に対する)棍棒、 ミシェエネス(staff)(羊飼いの、歩行用の)杖、 トーヴ(単・男) 良いもの、 ケセド(mercy) あわれみ、慈愛
9) 箴言8:22
「主は、主の道の初めから、数々の働きの以前から、私と共におられた。」(8:22)
・・・ ミフアーラーイウ(複・男、3・単・男尾) <ミフアール works、働き(複数) =創造、 カナニー(3・単・男、1・単尾) <カーナー get、create、possess、(直訳)私を所有しておられた、共におられた
* 天地創造以前から、主は、主と共におられたこと (→ 23−31節まで、明らかに創造のことについて記述)
ex) 「神が天を堅く立て、深淵の面に円を描かれたとき、わたしはそこにいた。 ・・・・ わたしは神のかたわらで、これを組み立てる者であった。わたしは毎日喜び、いつも御前で楽しみ、神の地、この世界で楽しみ、人の子らを喜んだ。」(箴言8:27−31)
* 深淵の面に円(テホーム(トーフーの複数) 何も無い所、虚空、深淵): 電子軌道、回転の法則・スピン、天体の軌道運動などの、天文・物理的な自然界の創造、 組み立てる者: 波動、量子力学、あるいは、統計力学的組立て、を思わせる
* 地動説: 「彼は北の天を虚空に張り、地を何もない所に掛けられる。」(ヨブ記26:7) トーフー(虚空)、 エレツ(地)
10) イザヤ9:6
「私たちに一人の子が生まれる。 男の子が私たちに与えられている。 彼の肩に主権がある。 そして 彼の名前はこのように呼ばれる。 すばらしい相談役、 勇士の神、 永遠のわが父、 平和の君。」
・・・ ペレー(wonderful) イオエツ(counselor、相談役、助言者)、 エル(the God) ギボール(of hero)、 アヴィー(my father) アド(eternal)、 サル(minister) シャローム(of peace)
11) イザヤ11:1
「エッサイの幹から 枝が生え出て、 深く張った根から 実を結ぶ 新芽が出る。」
・・・ イシャイ(Jesse、エッサイ(ダビデの父))、 ホーテル(枝)、 ミ(from) ゲザー(stem) 幹から、 ネツェル(sprout、新芽、offspring、子孫(単数))
12) イザヤ14:12
「どのようにして天から落ちたのか。 賛美する者、夜明けの子よ。 国々を屈服させた者は、どのようにして地に切り落とされたのか。」
・・・ エイク how、どのように、 ナファルター(完了、2・単・男) <ナーファル fell、落ちた、(cf.ネフィリム、落ちた者たち)、 ヘイレル the shining one、輝く者、(天の)賛美者、(ハレル ヤ は、主を賛美せよ の意) ハーラシュ weaken、prostrate、弱める、屈服させる
* 形の上ではバビロンの王についての哀歌、しかし実際は、元・覆う者ケルブのサタンについても言っている (→ エゼ28:14)
13) イザヤ61:1、2 (ルカ4:18、19)
「わが主である主(ヤハウェ)の霊が、わたしの上にある。 主はわたしに油を注ぎ、貧しい者に 良い知らせを伝え、壊れた心をつなぎ合わせるために、わたしを遣わされた。 捕われ人には自由を、 囚人には獄の開かれることを告げ、
主の受け入れの年と、 われわれの神の復讐の日を告げ、」
・・・ ラハヴォーシュ(tie、bind up)、 レニシャベレイ(ニフアル(受動)態、be broken)、 レヴ(heart、mind)、 デロール(liberty) 自由、 ペカッハ‐コーアハ 獄が開かれること、 シェナス‐ラーツォーン(year of acceptance) 受け入れの年
* 癒しのレベルではなく、壊れた心をつなぎ合わせるほどの偉大なわざをなされた (ルカ書では、「神の復讐の日」の部分は読み上げてはいない。もし言うと、イエスは神なので、それが実現してしまうため)
14) イザヤ66:19
「わたしは彼らの中にしるしを置き、彼らのうちの逃れた者たちを諸国に遣わす。すなわち、タルシシュ、弓を引く者 プルとルデ、トバル、ヤワン、遠くの島々に。 これらはわたしのうわさを聞いたこともなく、わたしの栄光を見たこともない。 彼らはわたしの栄光を
諸国の民に告げ知らせよう。」
・・・ メシェク 描く、引っ張る、引く、 ケシェス 弓
* この預言は、アジヤ(トバル)、マケドニヤ(ヤワン)、地中海(タルシシュ)などへの、パウロをはじめとする使徒たちの宣教の働きとして、一大成就した
15) エゼキエル27:7
「エジプトで刺しゅうされた布が、おまえの帆であり、旗印であった。 エリシャの島々からの藍(あい)色と紫色の布がおまえの覆いであった。」
(語句) セニル (フェニキヤ東方の山脈)・・・ エモリ人はセニルを
ヘルモン山と呼び、 シドン人はセニルを シルヨンと呼んだ(申命記3:9)
キティム = キプロス島、 (上質の)綾織の布 = 王の衣服の布が贅沢にも帆に用いられた、 エジプトは
亜麻布の原産地、
エリシャ (ヤワンの子 = ギリシャ、イタリア、シチリア、カルタゴ 創世記10:4)
シドン ツロの北方の海岸沿いの古い港町、 アルワデ さらに北の島にある港町、 ゲバル シドンとアルワデの中間にある町
(8: (口語訳)ゼメルの人々よ× = ツロよ、 (KJV) O
Tyrus, )
「熟練者」 = (直訳)『賢き者』 ・・・ 外国に全面的に頼るのではなく、その主要メンバーはツロ国内の経験あるものたちで占められていた
16) エゼキエル28:14−16
「わたしは 油注がれた覆う者、ケルブであるあなたを、 神の聖なる山に置いた。 あなたは、 それらの宝石の火のただ中を行き来する者として、そこにあった。」(28:14)
「あなたの道は、 あなたが創造された日から あなたに不正が見いだされるまでは、 傷がなく完全だった。」
「あなたの交易が繁盛すると、 あなたのただ中に 暴虐が満ち、 あなたは罪を犯した。 そこで、わたしは
神の山から あなたの神聖を汚し、 宝石の火の間から 覆う者、ケルブであるあなたを消し去った。」
・・・ ケルブ(ケルビムの単数形)、 ハ ソーケク(the coverer)覆う者、守護者、 アヴェネイ(複数・女) <エヴェン 石、宝石群、 エシュ(単数・女) fire、火、 ビ デラーケイカー(複男・2単男尾)<デレク、your ways
* 直接的にはツロの王への哀歌。 間接的に、サタンの前身について。 天の賛美の長(エゼキエル28:13、「笛とタンバリン」)、守護天使ケルブの一人
17) エゼキエル38:2
「「人の子よ。メシェクとトバルの首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、(言え。)」
・・・ ロシュ head、chief prince、頭、首長 (大きい、という意味はない)
* ヨセフォスによれば、メシェクおよびトバル(トゥバール、イザヤ書のトバルとは別)が、後にそれぞれモシュケビー、トベリーツと記され、またマゴグの子孫がシシアン族と呼ばれ、黒海とカスピ海の北方に定着した種族であり、トベリーツは 現在のジョージア(旧グルジア)の首都 トビリシ(Tbilisi、”リ”のスペルはL) したがって、ロシアである
* エゼキエル38〜39章は、終末の初期にイスラエルに起こる ゴグ・マゴグの大事件。(未だ成就していない) そのとき、ロシア(モスクワはイスラエルのほぼ真「北」、メシェク(モスクワ)とトバル(トビリシ=ジョージア(グルジア)の首都) が 他の国々(ペルシャ(イラン)、クシュ(エチオピア)、プテ(北アフリカ沿岸)、ゴメル(ベラルーシにゴメルの名の都市がある、or トルコ南西部?、一 説にはドイツか東欧の一部?)、北の末端のベテ(家)・トガルマ(アルメニア?:馬を使う <ゴメル))を引き連れて(38:5、6)、(中東和平を裏切 る形で)イスラエルに上って来るが、主の介入によって、イスラエルへの攻撃の前に、同士討ち、および、豪雨・雹・火と硫黄とで滅ぼされる。(38:21、22) これによって、イスラエルは、聖書の約束の とおりに、主が再び特別に擁護してくださる国になったことが世界中にあかしされ、大リニューアルされ(第3神殿、領土拡大(創世記15:18))、残りの部族の帰還の加速、また にせ預言者の台頭が続く
18) ダニエル8:12
「軍隊は渡され、常供の燔祭(はんさい)に代えて、そむきの罪のうちにささげられた。 その(小さい)角は 真理を地に投げ捨て、それを行い、それを成し遂げた。」
* ダニエル8:9 で、天使ガブリエルがその幻を悟らせた。 メド・ペルシャ(雄羊)、ギリシャ(雄ヤギ)に続いて現れる、小さい角、セレウコス朝シリアの卑劣な王、アンテオコス・エピファネス(4世、 在位BC175−BC163、”神の現れ”の意)は、終末の反キリストのひな型の一つ。 「南(エジプト・プトレマイオス朝)、
東(パルティア(イラン))、 麗しい国(イスラエル)」。
彼は、BC171年 大祭司オニアスを殺害した。 ただし、ただし 「常供のささげものが取り上げられ」はBC167年
12/25 で合わない。 神殿の至聖所にヘレニズムのゼウス神の像を設置、豚の血がささげられた。 → (大祭司オニアス殺害から)「2300日後」(ダニエル8:14) の、BC165年 12/25 エルサレムを奪還した。 (宮きよめ) (これを記念して、後のハヌカ祭(「宮きよめの祭、時は冬」(ヨハネ10:22、23)、ハナク・捧げる)が行われた。)
19) ダニエル9:27
「そして彼は、一週の間、多くの者と 契約を結び、 半週の間、いけにえと捧げものを休止させる。 翼に
凄まじい忌むべきもの(偶像(ここでは複数))が現れる。 そしてついに、定められた絶滅が その凄まじい者の上にふりかかる。」
・・・ 彼=反キリスト、一週(→=7年)、半週(→=小艱難期の3年半)、 翼(単数、=至聖所のケルビム)、 メショーメム(プアル(強調・使役)態)
<シャーメム(荒らす) 凄まじい(ぞっとする、恐れさせる)、 シクーチイム idols、忌むべきもの、偶像(ここでは複数で、直接的には、8章のアンティオコス・エピファネスが、神殿の至聖所にゼウス像を置き、豚の血を注いだ行為) → マタイ24:15では単数(反キリストの像)で現われる。この時が、荒野に逃げる時。 二重預言
* ダニエル9:25 の 「引き揚げてエルサレムを再建せよ、との命令が出てから、」は、エズラ7:11−26
より、この命令が 「エズラがエルサレムに着いた、アルタシャスタ王の第7年(=BC457年)」に出たとすると、 それから 7×(7+62) = 483年後は、実に AD26年となり、キリストの十字架の年に等しくなり、 したがって、「62週の後の 油注がれた者」(ダニエル9:26)とは、「イエス・キリスト(=大祭司であると同時に王)」ということになる
** ダニエル11:35と :36 の間に時代が終末に飛ぶ記述がある (預言者は、異なる山も一つとして見ているため。)
ダニエル11:35以前では、すでに歴史上で成就した預言で、非常にはっきりと成就している
:5 「南の王」=プトレマイオス・ソーテール、 :6 「南の王」=プトレマイオス・フィラデルフォス、「北の王」=アンティオコス2世(セオス)、 :9
「北の王」=アンティオコス2世の子セレウコス・カリニコスは、BC242年にエジプトに侵入。敗退して240年にアンテオケに帰る。 :11の「南の王」=エジプトのプトレマイオス4世は、アンティオコスの軍隊を打ち破る。 :15 アンティオコスはBC198にシドンを屈服させる。 :16 「麗しい国」=パレスチナ、イスラエル、 :17 アンティオコスの娘の一人クレオパトラを
プトレマイオス5世と結婚させてエジプトを滅ぼそうとしたが、彼女は父に反対して夫に協力したので
父の計画はうまくいかなかった。 :20 セレウコス4世はローマに多額の税を納めなければならなかったので、「輝かしい国」パレスチナに取税人を遣わした。「数日のうちに」は文字通りではない。彼は12年間支配したがその取税人ヘリオドルスに毒殺された。
:21 アンティオコス・エピファネス(=反キリストのひな型)は「卑劣な者」と呼ばれ、ここでもう一度出てくる。 :24 「州の肥沃な地域」=エジプト、 :25 エジプトの王はより多くの軍隊でエピファネスに破れたのは、彼の部下に裏切り者がいたから。 :29 二度目の遠征は成功しない、 :30 「キティム」=ここではキプロス島ではなく
ローマ。 ローマの海軍がエピファネスのエジプト遠征に干渉した。 代わりに彼はユダヤ人に敵意を向け、ユダヤ人をヘレニズム文化に同化させようとした。 :31 そしてユダヤの神殿礼拝をやめさせ、異教の祭壇を神殿に設け、 :32 神の律法に背く者を「巧言をもって」堕落させる。 :33 「思慮深い人たち」とは正しい信仰を持っている人々であり、マカベアの時代に多くの人たちがエピファネスによって迫害された。 :34 マカベアによる解放と自由の時代は短かった。
ダニエル11:36以降は、アンティオコス・エピファネスの時代ではなく、はるか後の時代の、「この王」=「終末の反キリスト」についての預言という伝統的解釈が主流。(by.ルター、ヒエロニムス等は支持、
カルヴァンは反対)
:36 「すべての神よりも自分を高める」=Uテサロニケ2:4、 :37 「女たちの慕うもの」=タンムズ(エゼ8:14)、 :38 「とりでの神」=マルス、or
ユピテル、戦争を神として崇めている。 :40 「北の王」は反キリスト、「南の王」は反キリストに敵対するこの世的勢力(エジプトのような国・アメリカ?を中心とする自由主義陣営
・・・ (エゼ29章−32章))、 :43 反キリストの完全勝利、「ルブ人」=エジプトの西の住民、「クシュ人」=エチオピア、 :44 「東と北」=直接的にはバビロンとパルティア、これも象徴と取る。
反キリストに反逆する勢力を絶滅しようと出かける。 :45 「海」=地中海、「聖なる麗しい山」=エルサレム。・・・ハルマゲドン(ハル=山、丘 ;メギドの丘)(黙16:16) ついに反キリストの終わりの時が来る。 それは キリストの再臨の時
20) ダニエル12:4
「ダニエルよ。 これらの言葉は、多くのものが行き来して動き回り、知識が増加する、そのような終わりの時まで、書物として封じられる。」
・・・ イショータトゥー(未完、3・複・男) go to and fro、あちこち行き来する、 ラビーム(男・複) many、多くのもの、 ティラベー(未完、3・単・女) multiply、 ハダーアッス(単・女) knowledge、知識
* 多くの人、物が行き交い、情報化社会になる、そのような終わりの時まで、この預言は正しく理解されない の意
21) ダニエル12:11、12
「常供の捧げものが取り除かれ、荒らす忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある。 幸いなことよ。忍んで待ち、千三百三十五日に達する者は。」
・・・ このショーメム(原形、単男)は「荒らす」で良い * 反キリストの像が置かれてから、1290日(1か月30日として43か月で1か月多い)が「大艱難期」の期間。 主の救い(贖い)がなされる携挙の時が、1335日目で44.5か月で、これも多すぎる。 一方、黙示12:4で、荒野に逃げた女(イスラエル)が養われる期間は 1260日(1か月30日として42か月)で、これが、大艱難期となる。 マタイ24:22には、「選民のために時は短くされた」とあるので、神のあわれみによって、大艱難期のダニエル書の預言の期間は、黙示録の預言の期間に変更された、と見ることができる。
22) ホセア13:14
「わたしは よみの手から、彼らを救い、彼らを死から贖(あがな)おう。 死よ。おまえの災害はどこにあるのか。 よみよ。おまえの破壊はどこにあるのか。 後悔はわたしの目から隠されている。」
・・・ ミ ヤッド from hand、手から、 エフデム(未完、1単、3複尾)<パダー、私は彼らを救う、 エヒー where、どこに、 デヴァレイカー(2単尾)<デヴェル、おまえの疫病・災害、 カタヴェカー(2単尾)<コータヴ、おまえの破壊・殺戮、 ノーハム repentance、sorrow、後悔、悲しみ (主は、彼らを贖う強い決意を言っている)
* ホセア(BC750頃)は、ヨナとともに、北イスラエルの預言者。 BC922イスラエル分裂、 BC722 アッシリアによってサマリアが陥落、(ニネベ陥落
BC612)
* ホセア書は新約聖書で引用されるところの多い預言書で、北イスラエルの民が実質的に異邦人に混じってしまったこと(ホセア7:8)に関連して、新約聖書の「異邦人伝道」に転用されている
1:10 ・・・ ローマ9:26、 「『あなたがたは、わたしの民でない。』」と、わたしが言ったその場所で、彼らは、生ける神の子供と呼ばれる。」 ・・・ そのまま異邦人の救いに転用
2:23 ・・・ ローマ9:25、Tペテロ2:10、 「わたしは、わが民でない者をわが民と呼び、愛さなかった者を愛する者と呼ぶ。」 ・・・ 異邦人の救い
6:6 ・・・ マタイ9:13、 12:7、 「わたしは あわれみは好むが、いけにえは好まない。」 ・・・ 罪人を招くために主は来られた
10:8 ・・・ ルカ23:30、 黙示6:16、 「そのとき、人々は山に向かって、『われわれの上に倒れかかってくれ。』と言い、丘に向かって、『われわれをおおってくれ。』と言い始めます。」 ・・・ 直接は、アッシリアによるサマリヤ陥落の時の悲惨
11:1 ・・・ マタイ2:15、 「「わたしは エジプトから、わたしの子を呼び出した。」と言われた事が成就するためであった。」 ・・・ エジプトに逃れた御子イエス様
13:14 ・・・ Tコリント15:55、56
23) アモス1:11
「エドムの犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしは(その刑罰を)取り消さない。 彼が剣で自分の兄弟を追い、あわれみの情を損ない、彼の怒りは常に引き裂き、いつまでも激しい怒りを保っていたからだ。」
・・・ ラハム あわれみ、(子宮)、 タラフ 引き裂く、 * エドム人は
ヤコブの兄エサウ(ハム系の妻たち)の子孫
* アモスは、南ユダ出身の(羊といちじくの)農業事業者(7:14)であったが、その生涯の途中で預言者に召され、北イスラエルや近隣諸国について預言。 アモス(BC760年頃) cf.ホセア(755−725活動)、サマリヤ陥落(722)、ヨナ(660頃?)、アッシリア滅亡(612)
24) マラキ4:2
「しかし、わたしの名を恐れるあなたがたには、 義の太陽が上り、その翼には いやしがある。 牛舎の子牛のように、あなたがたは 外に出て、広がっていく。」
・・・ シェメシュ ツェダカー(単女) 義の太陽、 カナフ、wing、skirt、corner、翼、先端 (=光線、当時の太陽の絵には光線が翼として書かれた)、 マルペー(名詞、単男)、health、healing、健康、癒し、(ラパー、or ラファー(動詞))、 ピシテーム(ニフアル(受動)態、2複男)<プーシュ(飛び跳ねる) 広がっていく、分散する