付録 1   図表




  1. キリストが歩まれた道:

   

    バプテスマのヨハネが捕らえられ、イエスはガリラヤに退かれ、ナザレを通って、
  @ マタイ4:13  カペナウムをガリラヤ宣教の本拠地とされた
  A 8:28  ギルガシ人(マコ5:1、ルカ8:26ではガダラ人)の地へ
  B 9:1  カペナウム
  C 13:53  ナザレ、そこで不信仰な扱いを受ける
  D 14:13−  ベツサイダの近く、パンの奇跡1、水上歩行
  E 14:34  ゲネサレの地
  F 15:21  ツロとシドンの地、カナン人の女
  G 15:29  デカポリスのガリラヤ湖沿岸へ、パンの奇跡2
  H 15:39  マグダラ(マコ8:10ではダルマヌタ)の地
  I 17:1−  高い山(変貌山)・ヘルモン山?
  J 17:24  カペナウム
  K 19:1−  ヨルダンの向こうのユダヤ(ペレヤ)へ
    21:1−  エルサレムへ



     

    ヨハネ2:1−  カナの婚礼
  @ ヨハネ2:13  エルサレム(過越し1、*ここから公生涯の1年目)、宮きよめ
  A 3:22  ユダヤで人々に水のバプテスマを授ける(弟子たちが)
  B 4:3  サマリヤのスカルを通る、サマリヤの女
  C 4:5  ガリラヤへ、 4:46 カナでいやし
  D 5:1−  * ユダヤ人の祭りでエルサレムへ、(冠詞が無いので)過越し祭ではない
  E 6:1  ガリラヤ湖(テベリヤ湖)の向こう岸(ベツサイダの近く)、パンの奇跡1、  6:4  過越し祭が近づく(過越し2、*ここから2年目)
  F 7:2−  仮庵の祭、(オリーブ山に泊まられ、朝、神殿へ)
  G 10:22  ハヌカ祭(冬)
  H 10:40  ヨルダンの向こうのベタニヤ
  I 11:1  ベタニヤ、ラザロの生き返り
  J 11:54  エフライム(エルサレムから北東に20km)に滞在
  K 11:55  (過越し3、十字架と復活へ)

    * シナイ写本だけは5:1の祭りに冠詞があるので過越し祭を意味するとし、6:4の過越し祭までの1年間のブランクができる。 したがって、シナイ写本は矛盾し、イエスの公生涯は3年ではなく、満2年ということになる (ヨハネ5:1脚注)



  2. パウロの宣教旅行:


    

  ・ 第一回宣教旅行: 使徒13:1〜14:28
  ・ 第二回宣教旅行: 使徒15:36〜18:22


  

  ・ 第三回宣教旅行: 使徒18:22〜21:19
  ・ ローマへの旅:  使徒23:11〜28:31
  ・ パウロはイルリコまで宣教し(ロマ15:19、ローマへ行く前に)、 ローマ軟禁(AD61−63)の後は、クレタ島やニコポリ等(テト3:12)、 一説にはイスパニアへも行ったといわれる




  3. 黙示録のアジヤの7つの教会:


    

  ・ 黙示録2章、3章の、アジヤの7つの教会は、終末直前の異邦の「普遍的教会」のひな型・縮図であり、大きくこの7つに分類される (イスラエルの教会は、黙示録11章の2つ)




  4. 全歴史7000年の年表:


  

   ・ 「千年は一日のようであり、一日は千年のようである。」(Uペテロ3:8)
   ・ 「神は、第七日目に、なさっていたわざの完成を告げられた。」(創世記2:2)
   ・ 「彼らは生き返って、キリストと共に千年の間、王となった。」(黙示録20:4)


  * 創造から出エジプトまでの「期間」は創世記の人々の年齢から算出(+エジプト滞在430年まで、2668年**)、 出エジプトの「時」は メルネプタ石碑(イスラエル石碑・BC1200)より考古学的に推定(BC1207年、±100年ほどの誤差がある)

  * ヘロデ大王(BC37−)はBC4没(歴史文献で唯一分かる部分)なので、マタイ2:16より、 イエスの誕生は少なくとも没年の2年前以前、BC5−6年頃となる (ルカ2:3脚注) → 約30歳で公生涯(ルカ3:23)、満2年間の活動(ヨハネ5:1脚注)なので、AD26−27年頃32歳頃に、十字架・復活
  * この年はダニエルの預言によっても裏付けられる。 ダニエル9:25 の 「引き揚げてエルサレムを再建せよ、との命令が出てから、」は、エズラ7:11−26 より、この「命令」が 「エズラがエルサレムに着いた、アルタシャスタ王の第7年(=BC457年)」に出たとすると、 それから 7×(7+62) = 483年後は、実に AD26年となり、イエス十字架の年に等しくなり、 したがって「62週の後の 油注がれた者」(ダニエル9:26)とは「イエス・キリスト」を表す

  * イエスの十字架の死と、過越しの羊がほふられる時は、午後3時頃と奇しくも一致した。(ヨハ19:31脚注) それは、その日が金曜日で、日没から安息日だったので、羊をほふる時間を早めたためだった。 過越し(ペサハ、passover)は、ニサンの月(ユダヤ暦1月・正月)の14日。14日は羊をほふる日。(ニサンの15日が過越しの第1日・満月の日=大いなる日)
    ここで、計算サイト(https://keisan.casio.jp/exec/system/1343263576)によるユダヤ暦vs西暦(太陽暦・グレゴリオ暦)の計算により、AD26年のニサンの14日(3月20日)は 金曜日で、正確に合う。 (AD27年は4月7日の水曜日で異なる。 AD25年:月、24年:水、28年:月、29年:土)
  ∴ AD26年3月20日が十字架の日

  * 死海写本(死海文書)の羊皮紙に書かれたイザヤ書の巻物(the Great Isaiah scroll、1947年クムラン教団の洞窟より発見)は、ユダヤ教の旧約聖書である「マソラ本文(ほんもん)」と(いくつかの装飾文字は除いて)ほとんど完全に一致しているので、マソラ本文が信頼され、現在は多くの旧約聖書で用いられている。(従来の70人訳は間違いだらけ) イザヤ書にはイエスの初臨が最も多く予告されており、1991年、96年 に測定された C14法による年代測定では、BC5年以前に書かれた確率は97%、センター値はBC100−200年であり、さらに、この書に写本する前の書があるはず(羊皮紙は数十年はもつ)ので、明らかにイザヤ書はイエスの初臨を予告するものであることが証明された。(預言者イザヤ:BC8世紀)

  ** 出生から次の子を生むまでの年(↓太字)を総和する
 創造 〜 洪水:
   アダム: 130年(セツを生む) + 800年  = (一生)930年 (創世記5:1−32)
   セツ: 105年 + 807年 = 912年、    エノシュ: 90 + 815 = 905、   ケナン: 70 + 840 = 910、
   マハラエル: 65 + 830 = 995、   エレデ: 162 + 800 = 962、   エノク: 65 + 300(メトシェラを生んで後300年間神と共に歩んだ → 携挙)、
   メトシェラ: 187 + 782 = 969、   レメク: 182 + 595 = 777、
   ノア: (500歳でセム、ハム、ヤペテ) 600歳の時 洪水(創世記7:11) → 洪水後 + 350 = 950
  ∴ ノアの洪水まで、1656年 ・・・・ @
 洪水後 〜 エジプト定住:
   セム: 洪水の年後にアルパクシャデ(100) + 500 = 600、   アルパクシャデ: 35 + 403 = 438、   シェラフ: 30 + 403 = 433、
   エベル(=ヘブル): 34 + 430 = 464、   ペレグ: 30 + 209 = 239、   レウ: 32 + 207 = 239、
   セルグ: 30 + 200 = 230、   ナホル: 29 + 109 = 138、   テラ: 70 + ? = 205、
   アブラム(アブラハム): 100 + ? = 175、   イサク: 60(創世記25:26) + ? = 180、
   ヤコブ: 130歳の時から エジプト定住(創世記47:28) + ? = 147
  ∴ エジプト定住まで、582年 ・・・・ A
 エジプト滞在の期間:
    430年(出エジプト12:40) ・・・・ B
     ∴  @+A+B = 2668年 ・・・・ C





  5. 霊の世界の流れ:
 

  ・ 「第3の天」(Uコリント12:2) =「パラダイス」(Uコリント12:4)、  シェオル(ヘ、ホセア13:14、イザヤ14:9 等)は、広義の 「よみ」であり、その中に「アブラハムのふところ」(ルカ16:23) と 「ハデス」(ルカ16:23) が分かれて存在。
  ・ パラダイス ・・・・ 主に贖われた人が、死後 一時的にいる場所。 旧約時代は、「アブラハムのふところ」(ルカ16:23)だったが、 現在は キリストの十字架によって天が開かれているので、死んで召されたクリスチャンの霊は 直接、主のみもと = 「パラダイス」(ルカ23:43)に行くようになった。 その中でも、殉教者たちの霊は 祭壇の下にいる特権がある(黙示6:9) これらの贖われた人たちは、主の再臨の時、主にある死者として最初によみがえり、朽ちない体を着て、主と共にやって来る。 その時生きている信者は、ラッパと共に瞬きの間に引き上げられ、朽ちない体を着る。(Tコリ15:51、52)
  ・ ハデス  ・・・・・ この地上の生涯の間に 信じないで、救われなかった人の霊が、死後から最後の審判の時までの間 いる 獄。 多くの場合、生前の罪に応じて ハデスの堕落天使(獄吏)によって拷問を受ける。
  この 人が行くハデスのほかに、 「タータラス」(創世記6の堕落天使が閉じ込められている所、Uペテ2:4、ユダ:6) =  「アビス」(=「底知れぬ所」、「アバドン(破壊者)」、ルカ8:31、黙示9:11、11:7)、 も 「よみ=シェオル」に含まれる
  ・ ゲヘナ (ヨシュア15:8、ゲイ・ベン・ヒノム(ヒノム(”悲嘆”)の子の谷)、 マタイ5:29、30 ゲーエンナ(ギ)) = 「火と硫黄との池(湖)」(黙示20:10)は、最終的なさばきの状態で、永遠に続く

  ・ キリストは、十字架の死後、 使徒信条が「よみにくだり」と表現しているのは、「三日三晩、地の中心((直訳)カルディア=心臓)」(マタイ12:40)に行かれ、 @ パラダイスにいる聖徒たちに福音を宣べ伝えられ(ルカ23:43)、 また一方、A ノアの洪水の時に信じなかった人々の霊にさばきを宣言されたこと(Tペテロ4:19、20)の、両方を意味する





  6. 終末預言の年表:



  (1) ダニエル書7章の見方:
   

        アッシリア    ・・・・・   北イスラエル・サマリヤ陥落、BC721
     1. バビロニア帝国  ・・・・  ししのような第1の獣、南ユダ・エルサレム陥落、BC586
     2. メド・ペルシャ   ・・・・・   熊のような第2の獣
     3. マケドニア(ギリシャ) ・・・・・  ひょうのような獣、ヘレニズム文化
     4.=1’. ローマ帝国  ・・・・・・・   第4の獣
     2’. 中世ヨーロッパ  ・・・・・・ 熊のような第2の獣の発展形(二重預言)、不均衡、多くの肉を食らう
     3’. 近世〜現代  ・・・・・   ひょうのような獣の発展形(二重預言)、啓蒙・科学の時代、不信仰の時代
     4’. 終末の大バビロン ・・・  第4の獣の発展形(二重預言)  →  ただし、黙示録13:1の海からの獣は、ダニエル書の第4の獣(ローマ)とは頭が7つある点で異なっていてむしろ12章の竜に近い

  ・ ダニエル書7章から解き明かし: ひょう(3番目の獣・4つの翼と4つの頭、近代〜現代(マケドニア)) ダニ7:6、 熊(第2の獣、片足を上げ不均衡・口に3本の肋骨、中世ヨーロッパ(メド・ペルシャ)) ダニ7:5、 しし(第1のもの、わしの翼・引き抜かれて人間になる、ローマ帝国(バビロニア)) ダニ7:4(「人間の心が与えられた」は、バビロニアのネブカデネザルの悔い改め、ローマのキリスト教国教化 でバビロニアとローマは重なる)  →  ∴ 獣は、本体は科学・技術を高度に推し進めた国であり、社会の土台は中世並みに不均衡で安定せず、傲慢な大きなことを言う口がある、そのような国。 その代表者が、反キリスト(人)



  (2) 黙示録の小さな巻き物の預言の詳細:


 



   ・ 大きな巻物の 第6のラッパ(黙示録10章)と 第7のラッパ(再臨・空中携挙) との間に、すでに開かれている小さな巻物を挿入。 この小さな巻物は、開始点が ゴグ・マゴグ(エゼ38、39章)が終わった後まで、かなり時間を巻き戻し、11章の 第3神殿から開始する。
   ・ 第7の御使いが吹くラッパが、主の空中再臨と、空中携挙の時であり、大艱難期の直後となる

   ・ 神殿の外庭を踏み荒らす異邦人とはバチカンのこと。ゴグ・マゴグによりエルサレムからイスラムが一掃されるため、ローマ・カトリックが台頭してくる。 「凄まじい(ぞっとする)忌むべきもの(反キリストの偶像)」が第3神殿の至聖所に据えられる時が、荒野に逃げる(街に入らない)タイミング

   ・ 2人の預言者(2人の証人、2つの教会(燭台)) = 初穂(14万4千人) = 男の子(子ら) = モーセとエリヤの再来、 とおくと、小艱難期(前3年半)におけるイスラエルのリバイバルの流れが単純明快になる

   ・ 黙示録17:10の「7人の王」とは、6人目が今いることから、 1: エジプト、 2: アッシリア、 3: バビロニア、 4: メド・ペルシャ、 5: マケドニア(ギリシャ、シリア)、 6: ローマ、 7: (キリスト教化した)ローマ となる。  7番目の獣は、短い間なので、長期間エルサレムを支配したオスマン帝国等ではなく、キリスト教を公認してから東西分裂前までのローマ帝国(313−395)と解釈する。(キリスト教化したがやはり獣) 黙示録13:3より、その頭が一度完全に滅びて、再興したものなので、現在も続いているエジプト、イラン(ペルシャ)、ギリシャ、ローマではなく、完全に滅亡したアッシリアかバビロニアである。14:8、16:19、17:5の「バビロン」という言葉より、∴ 反キリストの国(第8番目の王)とは、「新生バビロニア帝国」




  7. 現代のエルサレム旧市街の地図:


 


   ・ ゴルドンのカルバリ(城壁の北側)が、キリストの十字架の場所(ゴルゴタ)である可能性が最も高い。(城壁内の聖墳墓教会ではない) 隣に園の墓がある
   ・ ゴグ・マゴグの後に、神殿の丘にある岩のドームは取り払われ、第3神殿が建てられる予定
   ・ キリストは、地上再臨の時、東のオリーブ山に立たれる。(ゼカ14:4、使徒1:11、12) また、黄金門(美しの門・使徒3:2)を通って入って来られるといわれる








                 戻る              トップへ戻る