3. 律法(レビ記)にある預言的メッセージ
(1) 律法(幕屋といけにえと例祭の規定);
@ 幕屋の規定;
出エジプト記40章にある幕屋の規定について、新約時代との対応を述べる。(幕屋の祈りとなる)
・ 洗盤(祭司らが手足を洗うもの、青銅の鏡で作られた(38−8))
・・・ 罪の悔い改め
「会見の天幕に入る時、また、祭壇に近づく時、彼らはいつも洗った。」(40−32)
・ 青銅の祭壇(いけにえを焼いて煙にしてささげるもの、血はその回りに注ぎ出す)
・・・ イエス様の十字架と流された血潮
・ 供えのパン ・・・ みことば
・ 燭台 ・・・ 聖霊
・ あかしの箱(契約の箱)と贖いの蓋・中にはさとし(律法の書かれた二枚の石の板(神のことば)、アロンの芽を出した杖(復活、いのち)、マナの入った壷(日ごとの食物))
・・・ イエス様
・ 金の香壇、香 ・・・ 聖徒らの祈り (「私の祈りが、御前への香として、・・・立ち上りますように。」詩141−2、黙8−4)
A ささげもの(いけにえ)の規定;
レビ記に書かれてあるいけにえと各種規定について;
・ 全焼のいけにえ(レビ1) ・・・ 傷の無い若い雄の牛または羊(イエス様)または鳩のひな
血を祭壇の回りに注ぎ出す(十字架の血潮)
・ 穀物のささげもの(レビ2) ・・・ パン種や蜜を入れない小麦粉、塩(塩味の効いたことば)で味付け、油(聖霊)を混ぜるか塗る
または、初穂の穀物+油+乳香
・ 和解のいけにえ(レビ3) ・・・ 血を注ぐ、脂肪(聖霊、あるいは、豊かな部分)・腎臓(内なる人)・肝臓の上の小葉を焼く
(神との交わりを再び確立するためのもの)
・ 罪過のいけにえ(レビ4、5) ・・・ 血を祭壇に塗り垂れ幕に振りかける。残りの血を祭壇の土台に注ぐ。脂肪を焼いてささげる。その他の部分は宿営の外(ヘブ13−11)で焼く。
・ その他のいけにえ(誓願のいけにえ、すすんでささげるいけにえ)
・・・・・ これらすべてのいけにえは、イエス様の十字架の型である。
大祭司であると同時にいけにえの子羊なるイエス・キリストは十字架において、ただ一度だけの完全なささげものとして、神の前にささげられたのである。(ヘブ7−27)
B 各種規定;
人の罪に対しての規定(レビ6)、食物についての規定(レビ11)、身重の女についての規定(12)、らい病・皮膚病についての規定(13、14)、漏出についての規定(15)、アザゼルについての規定(16)、血についての規定(血はいのち)(17)、エジプトとカナンの風習(偶像崇拝と姦淫)の禁止(18〜20)、身に(たましいに)欠陥のある者についての規定(21)、祭司に金で買われた者(大祭司イエス様に贖われた者)は聖なるものを食べる事ができる。(22−11)
形式ではなく、イエス・キリストにある恵みとして捉える事が大切である。
形だけの礼拝は恵みを無にする。(ヘブ9−10、13−9)
C 例祭についての規定;(レビ23〜)
・ 安息日
・ 過越しのいけにえ ・・・ ユダヤ暦で1月14日
・ 種なしパンの祭り ・・・ 1月15日から1週間
・ 新しい穀物のささげものと落ち穂の規定
・ ラッパを吹き鳴らす日 ・・・ 7月1日(民衆的な新年の始まる日)
・ 新月の祭 ・・・ 7月の新月の日(正統的ユダヤ暦ではこれを7月1日とする)
・ 贖罪の日 ・・・ 7月10日
・ 仮庵の祭り ・・・ 7月15日から7日間、出エジプトを記念して仮庵に住む
・ ともしび 〜 夕方から朝までオリーブ油で(24−1〜4)
・ 御名を冒涜する者は死刑(母イスラエル人、父エジプト人)(24−10〜)
・ 土地の安息 ・・・ 7年ごと(25)
・ ヨベルの年 ・・・ 50年目(01’9/15?から02’9/15?迄)
・ 偶像崇拝の禁止(26)
・ 特別な誓願、聖絶のものについて(27)
単なる儀式や行事としてではなく、その中にある予告的なとらえが重要。