5. 使徒と預言者の働き;


 ”キリストの奥義”と”聖霊の油注ぎ”が、使徒・預言者にキリストから委譲されている。(エペ3−9、使8−14、15)  (旧約: 王、祭司、預言者  → 新約: 使徒)
 そして、Tコリ12−28の”任命”とは、権威や身分が定められる事のみならず、戦略的地位に置かれる事を意味する。


 @ 教会形成における使徒と預言者の働きを比較して列挙する。

1)  使徒:  使徒的油注ぎにより、キリストの力が完全に現される。
   預言者: 預言者的油注ぎにより、キリストの啓示が完全に現される。

2)  使徒:  主の戦略の為の縦の服従関係(霊的権威
   預言者: 戦略は関係無い。ただ、神が何をしたいかのみを伝える。

3)  使徒:   日々の管理プロセス(いつしたら良いか、どのように配置したら良いか)を決める。
   預言者: その時、その人に、神のことばを解き放つ。

4)  使徒:  時、人々、順(秩序)を見分ける。
   預言者: 各人の賜物・召しを見分ける

5)  使徒:  神を現在の形で建て上げる。(秩序)
   預言者: 緊急性のある神のことばを伝える。

6)  使徒:  神の御腕(しるしと不思議)で回復し、主の臨在を確立する
   預言者: 神のみことばによって、教会を自由にし、たましいをいやす

7)  使徒:  戦略を受け取り、神の方法を示す。(この戦略は、国際的王国を建てる
   預言者: 指導者、リーダーを建て上げる
       〜  使徒・預言者は、人々が次のステップに行けるように、ドアを開閉する

8)  使徒:  来るべきさばきを伝え、また、どのように防ぐかがわかる
   預言者: さばきに対して何もできない。そのかわり、約束と力を与える


 A 教会全体とのかかわりについて述べる。神は5職だけではなく、全体を用いたいと望んでおられる。
 使徒はキリストの奥義を実行に移す務めを明らかにする。 これは、教会全体が神の知恵をあかしする為である。(エペ3−9〜10)

 教会の教理は、使徒・預言者の上に建てられる。(エペ2−20)

 まず、預言者が祈って、神のもとに行き、同時に、教会にいて、神のことばを持って来て、方向性を出す。
 使徒は、預言者のあることばを取って、どのように人々が歩んでいくかを導いていく。(毎日毎日一歩一歩)

 cf. 教師: 預言者のあることばを取って、教え、また、真理を良く聞けるようにする
    牧師: 現実的に羊に食物を与える。羊が何を食べるか、一人一人について牧師のみが知っている。(父と子の関係)
   伝道者: 出ていって人々を連れてくる。

 (注) 伝道者が牧師ならば、人々は大勢教会に来るが、みな出て行く。
     預言者が牧師ならば、現実から遠くの所にいて、人々は食物が与えられないから離れ去る。
     使徒は働きが大きくたくさんの人々が集まり、良いわざも多い。しかし、わずかな人々を見て外に送り出していくのみ。人々は何かに所属している意識を持てない。


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