5. 7つのラッパ、小さな巻物のさばき


 (3) 7つのラッパのさばき;


 ラッパは主の再臨に伴う重要なしるしである。
 主は大きなラッパの響きと共に、御使いを遣わし、選びの民を集める(マタ24−31)
 主は、号令(黙10−3?)と、御使いのかしらの声(黙14−15)と、神のラッパの響き(黙11−15)のうちに、ご自身天から下って来る。(Tテサ4−16)
 ラッパの日(ユダヤ暦7月1日=9月15日あたり)と贖いの日(7月10日)の間隔がある(レビ23−24、27)


 ・ ラッパ1〜4;(1/3のさばき)

 ・・・・  1. 血の混じった雹と火:1/3が焼ける、 2. 火の山:海の1/3が血になる、 3. 燃える星(苦よもぎ):水源・川が苦くなる、 4. 太陽・月・星の1/3が暗くなる


 ・ 中天(天の頂上部=誰にでも分かる目立つ所)のわし:災いの宣言

 ・ ラッパ5; ・・・(第1の災い 〜 これ以前のさばきとこれ以降のさばきの違い:直接的な災い)

 ・・・・  さそりのような毒を持ついなごの大群が人々を5ヶ月間苦しめ、また、人々は自殺できないで苦しめられる。
 この時、まだ、額に神の印を押されたクリスチャンたちがいる(9−4)。 また、悪魔(アバドン、アポリュオン(破壊者)(9−11))も、まだ、ミカエルによって地上に追い出されてはいない時である。(12−7、ダニ12−1)

 ・ ラッパ6;

 ・・・・  4人の御使いが解き放され、2億の(サタンの)軍勢が、火と煙と硫黄を吐き出し、人類の1/3が殺された

 ・・・・  海(異邦)と地(イスラエル)を同時に踏む強い御使い: 宣言と、小さな巻物
      第7のラッパが吹き鳴らされる時、神の奥義(=キリストの再臨地上支配=救いとさばき)が成就する。

 (・ ラッパ7のさばきは、小さな巻物の時と重なる)




 (4) 小さな巻物のさばき;(黙11〜14章)


 ヨハネは、すでに開かれ、表も裏にも文字が書かれた小さな巻物を、強い御使いから受け取り、もう一度預言するように言われた。これは、特に、イスラエルのリバイバルと反キリストによる全世界的大迫害(13章)と主の再臨(14章)など、さらにポイントを聖徒たちに絞った、詳細な預言である。


 1) 異邦人によるエルサレムの蹂躙;

 2) 2人の証人(2人の預言者、また、イスラエルの2つの教会(燭台))の災いをもっての3年半のあかし ・・・(第2の災い)

 〜  2人の預言者は、そのわざの特徴からモーセエリヤの再来である。(出7−20、T列17−1、ルカ9−31)
 この時期、全世界の中で、特別に油注がれている教会としては、彼らに着くこの2つの教会のみが存在する。(オリーブの収穫の時)
 (これは、ユダヤ人の真の教会(=ユダとベニヤミン)と、異邦のクリスチャンの一部(=残りの10部族)という2つの教会かもしれない。)

 激しい迫害下のイスラエルでリバイバルが起こり、また、世界中に、2人の預言者によってあかしがなされる。(この結果、完全にイスラエルとクリスチャンは世に憎まれるようになる。)
 彼らは、イスラエルに上ってくる反キリストと戦って、殺され、死体(単数)(殉教時、完全に一つになる)がエルサレムの大通りにさらされる。しかし、イエス様と同じように、3日半の後生き返り、天に昇る。

 この時、反キリストの偶像(”荒らす憎むべき者”)がエルサレム(また、世界中の各教会(Uテサ2−4))に設置(*)され、霊的な中心地エルサレムは、反キリストの支配下に置かれる事になる。したがって、全世界でクリスチャンの大迫害が始められるのである。(AD70のエルサレム陥落後、ローマ帝国全体に大迫害が始まったのと同様)


 3) 第7の御使いのラッパ;  →  ラッパから再臨まで少しの時間がある(レビ23−24、27)


 4) 生みの苦しみの女の巨大な幻;

 〜  イスラエル(太陽、月、星・・・ヨセフの夢に同じ(創37−9))
    男の子(単数)= 2人の証人(殉教者) =14万4千人がキリストと一つになる・キリストと共に再臨(14−1) = 初穂(14−4) = 「子ら」(イザ66−7)

  →  女(男の子を生んだその教会)は、大鷲の翼で奇跡的に荒野へ逃げ(*)、3年半(大艱難期)の間、主によって養われる

 5) 異邦の大艱難期(3年半弱);

 今や全世界を征服した反キリスト(異邦出身、名前が666(六百六十六)である、反キリストの霊に完全に乗っ取られた人物)は、神に対する冒涜を語りキリスト者の勢力を完全に打ち砕く。(ダニ12−7)
 また、にせ預言者(イスラエルあるいはキリスト教出身・エルサレムに本拠地を置く、にせ預言の霊に完全に乗っ取られた人物)は、外見上、子羊のようなおとなしい顔をしてやってくるが、反キリストを神として拝ませ、人々をサタンのように、また、大きなしるしをもって惑わし、世界中の真のキリスト者を組織的に大迫害する中心人物である。(聖徒たちを金で買ってエルサレムに連行し、拷問して殺すもようを全世界に放映する。コロシアムのように見世物にする。)

 6) キリストの地上再臨(?);

  イエス様と初穂の14万4千人がシオンの山に立つ = オリーブ山に立つ(ゼカ14−4)

  御使いによる最後の福音伝道(?)(14−6)と預言教え(14−8〜12) (中天は天の一番高い目立つ所。 信じた人々は、反キリストの支配下ですぐ殉教。(14−13)、この時は伝道者も預言者も教師もいないので、3人の御使いが行なう。)

 7) キリストの空中再臨と空中携挙(14−16);  ・・・  聖徒の刈り取り(贖い、救い)の時。(贖いの日)

 8) 悪い実の刈入れとさばき;


 * エルサレムと異邦の教会に荒らす憎むべき者が据えられる。この時、成長したクリスチャンたちは奇跡的な方法で主によって備えられた場所に脱出し、3年半の大艱難期の間守られ養われる事になる。
 (AD70年当時、ヨルダン川の向こう側のベレヤ地方にまで脱出した。この時、あるにせ預言者が惑わし、”城壁の高いところへ逃げれば助かる”と言ったが、そこへ隠れた人たちは全員殺された。)


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