6.  7つの鉢のさばき〜千年王国、最終的さばき


 (5)  7つの鉢のさばき(1/1の全さばき);

 ・ 鉢1〜5;

 1. 悪性の腫れ物、  2. 海はすべて血になり、海にいるものはみな死んだ、  3. 川と水源が血になり、人々はその血を飲まされた、  4. 人々は太陽の激しい炎熱で焼かれた、  5. 獣の国は暗くなり、人々は苦しみの為舌をかんだ

 ・ 鉢6;

 ユーフラテス川が枯れ、しるしを行なう悪霊の惑わしにより、東の方から大軍が呼び出され、ハルマゲドン(メギドの平地)に世界中の支配者と軍隊が集まった。  ( → キリストが語る口のことばの剣(神が語ることばの力)ですべて殺された。(19−19、21)) 

 (*  ここで、16−15はきわめて不自然な感じがする。普通は読者への一般的警告の為の挿入ととる。しかし、もしかしたら、これらのものすごいさばきの中で、落ち穂のように、まだ補欠として救われる人たちがいるのではないかとも読める。この表現法は、サルデス(残りの者)教会へのことばを思い起こさせる。 私たちが知らない所での例外的救いは、Tぺテ3−19、20にも見られる。)

 ・ 鉢7;

 空中に住んでいる悪霊ども(エペ2−2)に対するさばきと、聖所からの「事は成就した」の宣言。

 悪霊の世界は大混乱し、人々はその憎むべき鳥どもに集中的に憑依され、グロテスクで壮絶な死を迎えた。(神の大宴会(19−17)(悪霊が人々に取りつくと、人々の肉(たましいと体)は怪奇漫画のようにデフォルメする。(ex)癌の霊、痛みの霊、憎しみの霊、殺戮の霊、・・・ : ヨブのようになる)

 また、これまでに無い強い大地震が世界中に起こり、堕落したエルサレムは三つに裂かれ、世界中の町は倒壊し、島々はすべて無くなり山々は平地になった。(創世記(ノアの洪水)以来の大地殻変動)  (cf. 6−14、移動のみ)



 (6)  大淫婦エルサレムへのさばき;

 これは鉢のさばきの中にある挿入部(鉢6〜7)である。 エルサレムの14万4千人以外のユダヤにいるクリスチャンたち(ユダヤ人+異邦人)は、小艱難期のリバイバルと激しい迫害の中で成長し、2人の預言者が反キリストによって殉教・生き返り・昇天した後、にせ預言者によって反キリストの偶像(荒らす憎むべき者)がエルサレムに建てられるのを見て、彼らは奇跡的にそこを脱出する。彼らの逃げた後、エルサレムは一挙に大バビロンにまで堕落し、にせ預言者によって世界の宗教センター(大淫婦)になり、世界中の国々をバビロンのように霊的に支配するようになる。そこでは、あらゆる邪悪な行ないがなされ、また、送られてきた聖徒、預言者たちの残酷な拷問と処刑が繰り広げられる。また、世界中の支部でも同様な事がなされる。 人の命も売り買いされる。(”クリスチャン狩り”)(18−13)
 そして、歴史上のすべての種類の殉教・虐殺の血(*)がこの都の中で見出される。(18−24)
 それゆえ、その期間の後、主は、大バビロンに、短時間の内に最も大きなさばきをなされる。

 ・ 大バビロンが乗っていた反キリストと十本の角(反キリストにつく10カ国連合)は大バビロンを攻撃し滅ぼし尽くす。(17−16)
 ・ 悪霊どもの巣となり、人々は食い尽くされる。(18−2)
 ・ 大地震により都は三つに裂かれ、完全に崩壊する。(16−19)


 *  キリスト教初期の時代のさまざまな処刑法、中世の宗教裁判の残酷な拷問、変質者的な虐殺などに加え、現代の医学もおもしろ半分に悪用される。また、反キリスト支配の為に、拷問・処刑のテレビ放送が延々と行なわれ、あらゆるジャンルのさまざまな演出がなされる。



 (7)  反キリストとにせ預言者へのさばき;
        〜  その場で、生きたまま硫黄の燃える火の池に投げ込まれた。

 にせ預言者へのさばきの厳しさに注意。反キリスト(真っ向からキリストに反抗する者)と同位に置かれている。(これは兄弟愛に真っ向から反する者である) それより悪い者はサタンしかいない。

      サタンの捕縛 → 千年間、”底知れぬ所”に閉じ込められた。



 (8)  千年王国と最終的さばき;

 すべての試練とさばきが終わり、千年間、キリストの地上支配がなされる。(千年王国と書かれている個所はここしかないが、天地創造より約7000年目の1000年間 ← 天地創造の第7日目は聖なる日、 1日=千年(Uペテ3−8))
 救われた人々は、新しい朽ちない体を与えられ、キリストと共に千年間、全地を治める。
 この期間、サタンは縛られているので、イスラエルから遠く離れた所にまだ生き残っている肉の不信者(肉の人々として子孫を増やし、普通の人のように寿命がある)も罪を犯さないで生活している。(死はあるが誘惑者はいない状態)

 千年の終わりにサタン(古い蛇=誘惑者)は解き放され、この時までに増えていた大勢の地の四方の民(ゴグ・マゴグ)を惑わし、彼らは、聖徒たちの陣営エルサレムを壊滅させようと取り囲む。 しかし、火と硫黄が天から降り彼らを焼き尽くす。
 そして、サタンは捕らえられゲヘナに投げ込まれる。彼らはそこで永遠に昼も夜も苦しみを受ける。(本当の聖絶(レビ27−28、29)、あるいは、”苦しみ”という名の、神の永遠の創造コレクション) 彼らの苦しみを見て、人も御使いも、永遠に神を恐れるのである。

 大きな白い御座(キリストのさばきの座の前で、いのちの書に名前が無い人々はそれぞれの行ないに応じてさばかれ、火と硫黄の池(ゲヘナ)に投げ込まれた。 必要がなくなったので、死もハデスも火の池に投げ込まれた。



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