(参考)ニューヨーク世界貿易センタービル崩壊の時の様子;


 同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービル周辺は、原爆に匹敵する爆発と熱風が吹き荒れたとされ、「グラウンド・ゼロ」(原爆の中心地)と呼ばれる。そのゼロ地点での困難を極める救出作戦が続いているが、ビル内で崩壊のその時まで必死に救出を求めた犠牲者たちとニューヨーク市消防局との生々しい交信記録が、9月30日付の米デイリー・ニューズ紙に掲載された。「一秒ごとの恐怖、911コールで判明」と題された記事は8時50分に一機目が突入してからの秒単位の犠牲者たちの恐怖と絶望を再現している。
 8時59分17秒 「86階にいます。天井が崩れた!。」(男性)
 9時4分50秒 「103階にいる。出られない。床に火がついた。みんなグッタリしている。」(男性)
 9時7分40秒 「103階にいます。まだ30人近くいます。すごい煙です。私、妊娠しているんです!。」(女性)
 9時9分21秒 「横に開いた大きな穴からみんな飛び降りている。誰も止められない。」(男性)
 9時12分18秒 「106階に100人います!。生きのびるための指示を!。」(男性)
 9時21分31秒 「82階のC階段にいます。ドアが開かないの!。誰かドアを開けて!」(女性)
 9時36分33秒 「エレベーターに閉じ込められています。みんな死んでしまった・・・」(女性)
 9時39分40秒 「床が熱くてもう死にそう。ママに電話したい・・・」(女性)
 9時47分15秒 「105階にいます。下の階の床が崩れました!」(女性)
 9時54分36秒の交信は人々が泣き叫ぶ声だけが記録されている。そして、10時00分45秒に南棟が、10時32分22秒には北棟が轟音とともに崩壊。阿鼻叫喚のなかで犠牲者たちは瓦礫に飲み込まれた・・・。
                                              (週刊誌、2001年10月23日より)

 ビルは発破で取り壊す時の為に、周囲に与える影響を最小限にする為、”鳥かご状”の骨組み構造に設計されていたので、周りから中心部に瓦礫が集中的に流れる落ちるような壊れ方をした。中に取り残された約5000人の人々は、火災により熱せられた瓦礫のアイロンですり潰されて煙と肉片になってしまった。日本のビルディングは耐震設計の為に、より崩壊しにくく作られているが、東京のビルが残らず崩壊するとすれば、どれほどの強い地震になることだろうか。

      


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