4. 日本人のDNA調査の青写真



  (1) DNAの調査におけるイスラエルとの協力:


  Y染色体やミトコンドリアのDNAは、世界中で詳しく調べられ、詳細な系統樹や世界における大まかな分布が明らかにされている。1.の結果によると、日本人は大部分の D系統、O系統に少数の C系統、(+1%程度の N系統(北方ヤペテ))が混在した人種であり、世界的に見ても珍しいパターンである。少なくとも、大陸から、海から、朝鮮半島から、北方から、長い時代にわたって幾重にも人種が渡来してきた日本であり、遠くは中東、ユダヤ方面からの渡来人があっても何ら不思議ではない。ただし、今のところ、中東、ユダヤ系の人々に特徴的な J 系統などのセム系人種らしいDNA配列は見つかっていない。(F系統(F*)はごく少数見出されている。)

  少数の特定の人種を調べるこの分析法は、検体のとり方に極めて大きく依存するので、サンプルを詳細に選ぶならば、驚くような結果が得られる可能性が大きい。日本の歴史を調べてみても、ごく少数の支配階層が大きな影響を与えたことから、そのグループが日本の社会の中に極端に偏在していると考えられる。
  そこで、歴史や言い伝えなどを詳細に分析して、ある程度当たりをつけてから、その選ばれた集団について DNAを調べることになる。たとえば、ユダ族と目されるグループの中に2−3%程度のコーヘンDNAがあれば十分な確認になる。代々祭司職の人々からコーヘンDNAが出てくる可能性がある。

  * イスラエルの調査機関アミシャブのラビ・エリヤフ・アビハイル氏は、今年の3月から日本人のDNAを調査すると公言した。DNA鑑定こそ、ユダヤ人の同胞を捜す決定的方法であり、この方法をアミシャブも重要視している。 しかし、日本への古代ユダヤ流入に関する日本人のDNAを調査は、現在、個人情報保護法により中断されているもようである。したがって、状況をよく知っているこちらのほうから、ある程度のデータを集め、ポイントのサンプル採取の段取りなどをイスラエルの機関に働きかけていき、イスラエル当局との協力関係を作っていくことになる。

   



  駐日大使のエリ・コーヘン氏(現在イスラエルに帰国している。次期 首相候補、→ 写真)は、チュニジアの由緒ある家系のスファラディー系であり、同じアジア人ということで、大の親日家(同時に、親クリ派)である。(ロックフェラーはアシュケナジー、ロスチャイルドはスファラディー系) また、イスラエル全体が親日的である。これには、中東和平に日本が西岸地区における産業育成において関わっている(→下・”平和と繁栄の回廊”)という政治的な理由にもよるものでもあり、アメリカなどができなかった中東和平を実現させるものとして、イスラエルのみならずパレスチナもヨルダンも日本との関わりに期待している。

  また、今年の8月6、7日開催予定の”エルサレム・サミット・Asia”では、イスラエルから、国会議員のラビ(ベニー・アロン)、観光大臣(エイチャック・アルハルヴィッチ)、エルサレム副市長(イガール・アメディー)、メシヤニック・ジューの牧師(キングオブキングスのウェイン・ヒルズデン)などが、国会前の憲政会館に集まって公演をする予定である。(エリ・コーヘン氏はサミットには来られないが、サミットの推薦文を書いた。後援はイスラエル大使館。) これには、日本のクリスチャン議員(土肥隆一師)、牧師(メシヤニックの横山隆師、大久保みどり師、奥山実師、他)が出席し、世界からも人々が集められる。
  イスラエルでは、ユダヤ人にトラクト配布などの伝道をすることは法律で禁止されている(パレスチナ人にはOK)ので、メシヤニックがラビなどと共に公演することは前代未聞の画期的なことである。

  これは、日本とイスラエルの関係のみならず、ユダヤ教とキリスト教が日本において近づいていくという、画期的な流れである。当然、日本におけるユダヤ性が大きくクローズアップされ、『日本の12部族問題のあけぼの』としての位置付けとなるものと思われる。
  このように、神様が、1. ユダとイスラエル、ひいては、2. ユダヤ人とクリスチャン(教会)を、どのようにして一つとされるかが、大きな見ものである。「イスラエル」と 「霊のイスラエル」が合体し、イエス様にあって一致する時、聖霊様が強く臨在されるからである。主の祈り(「御国が来ますように」)にあるように、聖霊様のご臨在こそ、何にも代えがたい我々の目的とするところである。
  (日本のリバイバルの、別のアプローチとも言える)

  また、昨年12月6日TV東京の”みのもんたの歴史ミステリー”では一つには『古代日本とイスラエル』が放映されたが、(裏番組に2本強力な番組があったが)この時の視聴率は15.4%だった。(1992年TV朝日のユリゲラーのインチキ奇跡で14%だから非常に高いといえる) このような歴史ミステリーものは、トンデモ本などと同じように見なされるが、意外と日本人の関心を引きつけるものであり、キリストを証しする最初の取っ掛かりとしては充分なものであると考えられる。(ただし、現在TV放送業界は創価学会の影響が強く、この問題が解決されなければならない。TV東京は創価学会の影響少なく、みのもんた氏は立教卒。)

  エゼキエル書37−39章による、大まかな流れとしては、下図のとおりである。

     

  * メシヤニックジューの状況は、現在のところアメリカでは本家争いでほぼ分裂状態、アメリカ、イスラエルからの牧師の多くは、献金を要求するだけで、いろいろ問題がある。エルサレム・サミットで公演予定のキングオブキングスのウェンヒルズデン牧師はすばらしい方で多くのユダヤ人を救いに導いている。彼は、カナダのアセンブリー教会から派遣され、主を賛美する礼拝センターとしてエルサレム最大の劇場を買い取り、最上階の17階は「パビリオン祈りのセンター」として現在用いられている。



  (2) 具体的な調査対象(案):


  まだまだ予備知識としては不十分であるが、一応次のとおりである。

  ・ 調査するポイントは、ユダヤ人のコーヘンに特徴的なDNAセム人種のDNA、地中海沿岸のハム系DNAなど、いずれも男系遺伝のY染色体遺伝子のDNA変異個所

  ・ 調査対象:  1. 秦氏関係: @ 苗字との相関関係、A 皇室・雅楽などの世襲制の社会的立場の人々、職業

             @は、 読み替え系: 秦、畑、端、畠、波田、波多、波蛇、羽田、八田、半田、矢田、・・・ ; +野・山など: 秦野、畠山、畑川、波多野、畑中、廣幡、八幡、・・・ ; 全く違う姓になったもの: 服部(はっとり<ふくとりべ=機織)、林、神保、宗、惟宗(これむね)、田村、島津、長田、長蔵、辛嶋、小松、大蔵、依智(えち)、三林、小宅、高尾、高橋、原、常、井出、赤染、・・・。歴史上の有名人は、長 宗我部(ちょうそかべ・戦国時代の土佐のの武将)氏、薩摩藩の島津氏など。元総理大臣の羽田 攻(つとむ)氏は実家に系図が残っているそうである。  A 職業としては、雅楽に代々従事する人たちは自分から秦氏の末裔と言っている。

            2. 神官、宗教家関係: 沖縄・久高島の神官の家系(ただし、Y染色体DNAは男性のみで、直接ノロ(王家の家系)、ユタは調べられない)、諏訪神社の神官の家系、など

            3. 特定の地域: 沖縄、出雲、伊勢、青森、長野、奈良・京都、赤穂、など

  これらは、調査をしていきながらさらに方向性を決めていくものである。


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