(4) 磁気反発モ−タ−
・・・ ある町の発明家の実験による
磁気反発モ−タ−とは、二枚の界磁で挟まれた鉄片のロ−タ−があって、その鉄片に直接コイルにより磁場を印加、あるいは、補助コイルにより磁場を印加して回転させる一連のモ−タ−である。その特徴として、
1. ロ−タ−および界磁の形状が互いに逆向きの三角形の板である事、
2. 同じ磁極が向かい合った一対の界磁が板状のロ−タ−を挟む構造である事、(同)
3. ロ−タ−にパルス状の駆動磁場が印加される事、
が挙げられる。(特許申請中との事)
エレメントの一対の三角鉄板の順および逆方向の吸引力(max)には10倍もの差があって、順方向に回した場合回転力が発生しそうに思われた。(力を距離で積分すれば同じはずであるが・・・)
図および測定結果へ
ところが、この類のモ−タ−を何種類も作成し、適当な発電機(直流モ−タ−)を接続して測定したが、加えた電力を上回るエネルギ−が発生するようなことは、今までのところ全く無かった。
また、三角鉄板のモデル実験においても、正・逆方向の差は現れなかった。
すなわち、これらの原理を用いた装置は少なくとも第一種永久機関とは言えないのである。
そして、むしろこの発明家がある種の可能性思考に惑わされている間違った情熱のみを感じるのである。