科学から信仰へ 〜 科学万能の時代になぜ神を信じるのか?



 1. 天地万物の大きさ・小ささ ・・・ 宇宙と素粒子の話


 宇宙は果てしなく大きく、その端から端まで光の速さで150〜200億年かかる。
 素粒子は非常に小さくて硬く、粒子であると同時に波動でもある。
 そして、万物は一定の法則に、何一つ例外無く従っている。
 また、生物のしくみはよく出来ていて、特に、遺伝子は、おそろしく精密な分子レベルの情報体である。

 これら、万物を、”神”という創造主が存在して、たったの6日間で造った
 聖書の創世記によると、天地創造から6000年ノアの洪水から4000年

 (う〜ん、すごい、すご過ぎる!)

 (イエス・キリストは2000年前実在したユダヤの宗教家で、そりゃあ、良い人だったんでしょう?)

 でも、昔の時代の無知な人々や未開人や素朴な人々ならいざ知らず、科学万能の現在でも、まじめに神を信じる人たちが世界中に大勢いるのはどういうわけか?。

 (この人たちの頭の中はどうなっているのかなあ。あまり現実を考えないことにしているのか、時代錯誤の趣味なのか。ああ、きっと、強度に洗脳されているに違いない! ・・・ クリスマスは一応やるけど ・・・)


 【 宇宙の大きさデータ 】

 地球: 半径 r = 6378km   
 月: r = 1738km 
 (月が4個並んでで地球の大きさ)
 月の重力 ・・・ 地球の0.17倍
 火星の重力 ・・・ 地球の0.38倍

 太陽: 半径 r = 696000km
 (地球が109個並ぶ)  平均密度 ρ = 1.41g/cm3
      重量 M = 1.989×10の30乗kg   表面温度 T = 5500℃
      重力は地球の28倍

 銀河系: 直径 10万光年(秒速30万km進む(1秒間に地球を7回半回る)光の速さで10万年かかる距離)、
       厚さ 1.5万光年(中心部)、0.5万光年(太陽近傍)

 銀河系内の太陽程度の恒星が存在する密度(太陽近辺): 3.72×10の−3乗/(光年)3
  →  星間距離: 270光年 ・・・ 恒星間は非常に間隔が開いている
  
 (a.渦巻銀河M51と伴銀河、 b.NGC2403(1040万光年)、c.NGC891(アンドロメダ座・300万光年)、 d.NGC253(ちょうこくしつ座・1000万光年)


 新星・・・10の38乗J(ジュール)のエネルギーを放出し、絶対等級で−6〜−7等で光る
      中心部は白色矮星になる
 超新星・・・一銀河当り100年に数個発生、−15〜−20等(明月記、宋史などにも記録あり)
       重元素が作られ、X線などを放出
       中心部は爆発の圧力により、中性子星・・・原子核がびっしりくっついて核力で大きさが保たれる
       さらに大きな超新星爆発では、ブラックホールになる・・・中心部が重力崩壊して”点”にまで潰れる
       こうなると、ある一定の半径以内では、もはや光さえも外に出られないので黒い穴(ブラックホール)に見える。ブラックホールはまわりのすべての物質を飲み込んで、それ自身がますます重くなり続ける。星や銀河を飲み込む際、非常に強力なX線などの電磁波を発する。
  (写真は、ふたご座の超新星爆発の残骸 IC443)

 宇宙の組成: 水素(陽子)70.7%、ヘリウム(α粒子)27.4%、残り(Li〜U)1.9%

               →  (参考) 宇宙論的証拠 



 【 素粒子の小ささデータ 】

 ボーア半径: 5.3×10の−11乗m(水素原子のおおよその電子軌道半径)

 電子の古典半径(素粒子のおおよその大きさ): 2.82×10の−15乗m
 電子の質量: 10の−31乗kg
 陽子、中性子の質量: 1.67×10の−27乗kg

  →  核(陽子・中性子)の密度: 1.78×10の10乗kg/cm3 ・・・ 1立方センチ当り1000万トン
      = 超新星爆発の中心にできる中性子星の密度

  →  原子内の電子と核との間隔: 10cmのボールが約200mの野球場の回りを回転しているようなもの
     物質内の原子間の間隔: 液体や固体ではボーア半径程度の大きさの原子がびっしり詰まった状態、
                     気体(1気圧)では、10cmのボールが3m間隔で飛び回っている。

  ・・・・・  要するに、素粒子は非常に高密度でその隙間はスカスカである


  《 おまけ 》 ・・・・ 大きな大きな話

 むかしむかし大きな鷲(わし)がおりました。その鷲はつばさを一振りすると葛飾区柴又から足立区北千住まで飛んで行けるのでした。鷲は”俺より大きい者はいない。俺がこの世界の王者だ。”と言っていばっておりました。ところが、この鷲には一つの困った事がありました。それはこの大きな体を休めるための大きな枝がなかなか見つからない事でした。ある日の夕方いつものように枝を捜して飛んでいたところ、海の上に大きな枝が生えているのを見つけました。鷲は喜んで飛んで行き、その枝に止まりました。
 すると、下の方から大きな声が聞こえてきました。”オイ、俺のひげに止まっているやつは誰だい?” 下の方を見ると、それは大きな大きな海老(えび)でした。鷲はその海老のひげに止まっていたのでした。鷲はびっくりしてどこかへ飛んで行きました。海老は言いました。”俺は一はねで、東京埠頭から三宅島まで泳げるんだ。俺より大きい者はいない。”と言っていばっておりました。しかし、この海老にも困った事がありました。それは自分が寝るための大きな大きな穴倉がそう簡単には見つからない事でした。ある日、海老がインドネシアのカリマンタン近くを泳いでいたところ、前の方に2つのちょうどよい大きさの穴倉が見つかりました。海老は喜んで泳いでいきその内の一つの穴倉の中に入りました。
 すると、地が揺れ動き、大きな地震のような声がしました。”誰だい?俺の鼻の穴に入ってきたやつは?” 見ると、それは、大きな大きな大きな・・・亀でした。 (終) 


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