大富豪ユダヤ人の行方  ・・・・  世界の裏の状況         2007 8/20




  9.11事件やアフガン、イラク侵攻などの不可解な事件の真相は、一貫して、世界的な巨大財閥のユダヤ人が深く関わっているとすると、すべてが氷解する。エゼキエル書37章からの予告により、ユダとイスラエルが合体して現在のイスラエルに移住するために、大イスラエル構想(創15:18、「ユーフラテス川まで」、ただし歴史上まだ成就していない)、あるいは、(ゴグ・マゴグ前までの段階では)それに準じた領土になるまで、イスラエル国の領土が拡張されていくのが主の御心である。確かに、(彼らが救われているという意味ではなく、聖書が成就するために、)神様に用いられているユダヤ人たちは、世界戦略の要所要所で手段を選ばずに策略を弄している。 そこで、ある兄弟の貴重な体験の証しを交えて、この問題の本質について議論してみたい。




     1. ロスチャイルドとロックフェラーの状況について(一般論)
     2. 9・11事件 と アフガン、イラク侵攻の真相
     3. 石油資本による”ニューサイエンス”の隠蔽工作について(ある兄弟の証し)
     4. イスラエルの拡大と終末への展開




  1. ロスチャイルドとロックフェラーの状況について(一般論)


  一般には、イギリスのロスチャイルド家はシオニスト・ユダヤ系、それに対し、アメリカのロックフェラー家はドイツ系のワスプといわれている。

  ロスチャイルド財閥の創始者 ロスチャイルド1世(マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド、1744−1812)は、金融業から身を起こし、彼の5人の息子にヨーロッパの各支店を受け継がせ、戦争やアヘン売買にも関わってヨーロッパの巨大財閥に発展していった。また、シオニストとは、祖国建国運動であり、イスラエル建国(1948年)以降は、イスラエル拡張主義、対アラブ強行主義を支持する政治的立場のことをいう。ただし、ユダヤ人の中にはシオニストでない人たちもいる。
  ロスチャイルド家の紋章には、ライオン(しし)と一角獣(ユニコーン、「野牛の角」)、すなわち、それぞれ「ユダ族」(創49:9)と「ヨセフ族」(申33:17)の象徴が描かれてあり、彼らがシオニスト・ユダヤであることを物語っている。

  一方、ロックフェラー財閥の創始者 ジョン・D・ロックフェラー(1839−1937、石油王)は、南ドイツ出身のアメリカ移民で、ドイツ系非ユダヤ人のプロテスタントといわれ、アメリカにおいて石油業から身を起こし、現在、米財界保守本流の中心的な財閥となっている。ワスプ(WASP)とは、アングロサクソン系白人新教徒(白人系アメリカ福音派)であるが、彼は(人種的ではなく)”社会的な”ワスプとみなされている。
  ロックフェラーは、英シオニスト系のロスチャイルドやアメリカのシオニスト系財閥の事業とことごとく対立しているので、非ユダヤ系の保守派と見られているのである。(たとえば、ニューヨークのイタリア系マフィアが身を隠す場所として利用したのは北部の福音派教会であり、多額の献金をしたそうである)

  ところが、最近のいくつかの事件を見ると、この非ユダヤ系であるはずの米ロックフェラーの動きにシオニストを感じさせる戦略が見え隠れしているのである。もちろん、石油事業を中心とする実利を取る巨大財閥としての立場を貫くため、決してそのような様子は石油産出国のイスラム圏などの公には現さないように計ってきているのではあるが、やはりリベラル・ユダヤ人企業とのかかわりによって何らかの心境の変化があるのではないかと思われる。(→ 2.- )



  * 現在のアメリカにおける、ロスチャイルドとロックフェラーという、対立する二大陣営の事業体系を比較して列挙すると次のようになる。(by.藤井昇氏、ハーバード大研究員、”ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ”代表、 ( )はアメリカ以外)

      ロックフェラー(ワスプ?)        ロスチャイルド(シオニスト・ユダヤ系)
石油・エネルギー エクソン、モービル (ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)、ブリティッシュ・ペトロリアム(英))
情報・通信 IBM、MCI AT&T、NCR
金融 メリル・リンチ、ディロン・リード、モルガン・スタンレー、
ケミカル銀行、チェースマンハッタン銀行
ゴールドマン・サックス、モルガン銀行、
(ロスチャイルド銀行(英)、スタンダード・チャータード銀行(英))
化学・電機 GE、アライド・シグナル フィリップス、デュポン
自動車・防衛 GM、ゼネラル・ダイナミクス、ボーイング、
マーチン・マリエッタ
フォード、ロッキード
(ブリティッシュ・エアロスペース(英)、ルノー(仏)、ダッソー(仏))
マスコミ・その他 ペプシコーラ、 NCBテレビ、AP通信、
USニュース&ワールド・リポート、
ウォールストリート・ジャーナル
コカ・コーラ、 ABCテレビ、CBSテレビ、ロイター通信、
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト

    ・ ロックフェラーやロスチャイルドなどが世界の長者番付に名前を出さないのは、税金の抜け道を知っているからであり、そうでなければビル・ゲイツも100位に入らないと言われている
    ・ アメリカの石油・伝統的な製造業は保守派のワスプ中心であるが、マスメディアは リベラル・人権主義的・イスラエル支持のシオニスト・ユダヤ系が強いニューヨーク・タイムズはオークス家とザルツバーガー家、ワシントン・ポストはグラハム家というユダヤ系ファミリーがコントロールしているという
    ・ 田中角栄は保守であるが傍流のロッキードから献金を受けたゆえ失脚させられた
    ・ コカ・コーラはアラブ諸国によるイスラエル・ボイコットリストの筆頭的存在である


  ** 日本においてはバブル崩壊の不景気のためか、各種の”陰謀論”が流行している。(フリーメイソン、ユダヤ陰謀論、ロスチャイルド陰謀論、ロックフェラー陰謀論、CFR(日米欧委員会)陰謀論など) しかし、これらの見方はあまりにも一元的、神秘的であり、実際は、それぞれの財閥単独で世界を動かせるほどの力はなく、いろいろな勢力が錯綜しているのが現状のようである。
  最近の傾向として、ロックフェラー財閥を中心とする企業集団が推進する BRICS、中東などとの共生発展という、”グローバリスト”的な第三世界開発戦略が打ち出されている。それは、既存のテクノロジーだけで、当分の間(100年程度)は、第三世界の高度成長が可能であり、その開発、近代化ブームが世界経済を牽引していくはずだからである。(cf. それに対し、シオニストのような”ネイティビスト”はほとんど共生発展を考えない民族主義に基づいている)
  暫定中東和平においても、中東地域において経済開発ブームが始まっている。1993年9月13日のイスラエル-PLOの和解も、米財界主流の支持によって成立した。

      (以上、*、** の 参考文献) ・ 『ロックフェラー対ロスチャイルド』、藤井昇、徳間書店



  ただし、このような みこころでない(=領土が狭い状態での)中東和平に間接的にかかわっているというところが、グローバリストの立場を明確に打ち出し、その中心的な推進者であるロックフェラー財閥が、実利(兵器製造、石油、麻薬)だけを追い求めるワスプであって、ユダヤ人寄りの政策に変わってきているが、実はユダヤ系ではないと思わせる点である。


  *** 世界の7大巨大財閥は、ロスチャイルド、ロックフェラー、サッスーン、クーンロエブ、モルガン、ベクテル、ザハロフであり、これらが世界経済を牛耳っているといわれる。このうち、ロスチャイルドとロックフェラーが群を抜いている。
  ロスチャイルドは、ユダヤ財閥の大元締め。サッスーン家はその支家で、イラクのバグダッドから英国に移り、麻薬の商売でインドから中国を完全支配した歴史がある。クーンロエブもロスチャイルドから出たユダヤ系で、アメリカのロスチャイルド銀行として支配し、同時にロシア革命にも深く関わった。
  モルガン財閥は、非ユダヤ系であるが、ロスチャイルドがアメリカの金融機関の総支配人として送り出したもの。
  ロックフェラーは、アメリカの石油事業からスタートしたワスプ。ベクテル(アメリカ・ユダヤ系)、ザハロフは、共に武器商人。
      ・・・・・ 結局、ユダヤ系の商売は、金融、武器、麻薬であり、ロックフェラーのみ資源(石油)から始めた。


                    次へ               トップへ戻る