アウシュビッツから学ぶ事  ・・・・ 律法主義的不信仰への警告

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   1.アウシュビッツから学ぶ事
   2.終末の反キリストによる迫害の類推 + アウシュビッツの資料
   3.偽装している善について
   4.教会分裂の背景
   5.聖霊様の自由な働きについて


 1.アウシュビッツから学ぶ事


 ユダヤ人は、アブラハムへの約束からすると神の選びの民(選民)であるはずなのに、2000年もの間、どうしてこれほどまで呪われ、理解できない、不条理な迫害を強いられ続けてきたのだろうか?

 アウシュビッツはその歴史上の典型的な事例であり、第二次大戦時のナチスによる組織的なユダヤ人迫害の代名詞になっている。イスラエル国が再び建国される直前に、このような最終的な大迫害が起こり、主がこの事を許したのは、多くの示唆を私たちに与えるためである。
 ユダヤ人へののろいは、律法主義的不信仰へのさばきの結果である。 そして、アウシュビッツは、終末の大艱難期のクリスチャンへの大迫害の予兆的事件であり、神からの警告である。


 ユダヤ人は、神からみことばをゆだねられた民であるにもかかわらず、神の子イエス・キリストを十字架にかけて殺した民であり(それゆえ、全人類の贖いが成就し、彼らの不従順によって福音が異邦人にも及ぶようになったのであるが)、その後の弟子たちをも迫害し、福音宣教を妨害し続けた。
 その結果、神のさばきがなされ、AD70年にローマ軍によってエルサレムが陥落し、ユダヤ人たちは国を失い散らされ放浪の民となった。そして、行く先々の国で、申28:64〜の預言的のろい、「剣ののろい」が付きまとい、民族レベルで忌み嫌われ、不気味がられ、ゲットーに押し込められ、焼き討ちに会い、略奪され、殺され、追放されてきた。

 また、行く先々で”福音の敵”としての使命を全うするよう用いられてきた。(リック・ジョイナー) たとえば、キリストを除外して人間的な幸せを追求する働き、聖書や創造論を否定する働き、兵器の発明などの破壊的な働き、経済的な働き、などに運命的に用いられた。 中世ヨーロッパでは、ユダヤ人は農・工業などのまっとうな仕事から締め出されていたので金融業(金貸し)を営む者が多かった。そのうちのごく一部は国の御用商人として経済的な発展に利用された。(戦前のポーランドにはユダヤ人が多かった)(「彼らの違反が異邦人の富となった」(ロマ11:12))

 ユダヤ人はこのような2000年もの間の長い執拗な迫害にもかかわらず、ほとんどの人がキリスト教に転宗する事も無く、彼ら独自の”宗教”である”ユダヤ教”をかたくなに固守していったのは驚くべき事である。(”宗教の霊”の縛りの強さ

 しかしながら、だからといって、ユダヤ人を軽視する事はできない。
 それは、主がユダヤ人を顧みる時、ユダヤ人の回復の時が近づいている近年になればなるほど、イスラエルと教会との関係が、一方が祝福されるともう一方が祝福されるような関係になっているからである。
 ( →  預言を含めた終末の流れ )


 *  ユダヤ人として有名な人物、事柄: 

 地中海一帯を経済的に支配していた強欲で悪名高いベニスの商人(新大陸発見後、没落)、新大陸から黄金のかわりにタバコとスピロヘータを持ちかえったメイ・フラワー号の乗組員(1492、それに出資したのもユダヤ人の富豪)、唯物思想・共産主義の理論的な母体となったカール・マルクス、音楽家のメンデルスゾーン、アメリカの喜劇王チャップリン、
 科学界では、火薬を発明する事になった多くの錬金術師、無限大の概念を定式化した数学者カントル(アレフ記号で有名、晩年発狂した)、宇宙論や核物理の土台となっている相対性理論のアインシュタイン、原爆を作ったオッペンハイマー、(戦後ドイツからユダヤ人がいなくなったのでドイツのノーベル賞受賞者が少なくなったと言われている。安定した生活ができず自分の身に投資せざるを得ないため、教育に力を入れ傑出した科学者が多く現れた。)、
 アメリカの大富豪のユダヤ人たちは、その私生活はホテル住まいで恐れおののいていると言われている。


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